今回はバックパッカーの生活がどういうものなのかを紹介したいと思う。ただし、これはシンガポールの僕が泊まっている宿でのことなのですべてのバックパッカーに共通というわけではない。
宿について
シンガポールで泊まっている宿は、バックパッカー・コージー・コーナー・ゲストハウス(Backpacker Cozy Corner Guest House)というところだ。
シンガポールの中心地から比較的近くて、料金も安いということでここを選択した。宿代はドミトリーで一泊S$12で、日本円を約S$1=70として計算すれば800円くらいだ。ドミトリーというのは広い部屋にベッドが並べられているところで、トイレとシャワーは当然共用だ。
この宿には、別にシングルルームやダブルルームなどがあって自分の部屋を利用することも可能だ。自分の部屋を利用してもトイレやシャワーは共同になっている。
ベッド、枕
ベッドカバーと枕カバーは宿に着いたときに洗われたものを渡され、それを使用するのでベッドや枕自体が汚くてもそれほど気にならない。僕はここには3泊しか泊まらないので、特に選択は気にしていないけれど長く泊まる人は途中で選択するんだろうな。
ロッカー
ここの宿では、1つのベッドに付き1つのロッカーが与えられていて、そこに自分の荷物をしまうことができる。ロッカーには鍵をかける場所はあるが、錠前は各自で用意する必要がある。1つのベッドで1つのロッカーと言われたが空いている間は空いているロッカーを自由に使えそうだ。
シャワー
シャワーヘッドは固定されていてるがお湯は出るし問題はない。ただ、足を拭く場所は用意されていないので濡れてもいいサンダルを履きながら体を洗うのが便利だ。
トイレ
東南アジアの安宿では当然のことかもしれないが、トイレには紙が用意されていない。バックパッカーはそれぞれ自分のトイレットペーパーを準備してトイレに行く。シンガポールでは外にいくらでもきれいなトイレがあるのでそこで済ませることができれば宿のトイレをわざわざ使う必要はない。
電源
部屋ごとに数箇所の電源(コンセントの口)が設けられていて、そこを使用することができる。僕の場合は変換器で日本のコンセント形状に変換してからデジカメの充電などを行うことになる。日本のコンセントの蛸足の口を忘れてしまったのがちょっと痛い。
洗濯
宿には洗濯機があるが使用不可とされている。洗濯を頼む場合はかなりのお金がかかるようで、みんな手で洗っている。
インターネット
宿には3つのパソコンが用意されていてインターネットが使用可能だ。ただし、多くの人が使用するので使用時間は限られている。2日目に1つのパソコンで日本語入力が可能なものを見つけた。USBメモリは管理者権限がないために使えなかった。宿の人に残りの2台を日本語環境にしたいとか、USBメモリを使うために一度管理者権限でログインしてほしいとか頼んだけれども、パスワードを知らないとか、嫌な顔をされて断られてしまった。それ以上言っても無駄だろうと思いあきらめた。
朝食
ここの宿には朝食もあるのだけれど、パンが並べてあって隣にあるトースターで焼いてジャムをつけて食べるようだ。そんな朝飯よりもちょっと外に出て近くの中華系のお店に行けばS$1以下で肉まんとか食べられるから、ここの朝食には手を出していない。
バックパッカーたち
とにかくいろいろな国の人たちがいる。宿で最初に出会ったスロバキア人、大学の単位を取得しに来ているノルウェー人、仕事を求めてきたインドネシア人、2年間の旅行をしているチリ人、5人くらいで旅行に来ているフランス人。仕事を兼ねて遊びに来ているイギリス人などなど。何人かの日本人にも会った。ある日本人は昔はこの安宿の向かい側にあるインターコンチネンタルに泊まっていたと言っていた。
宿で出会う人たちのいろいろな国のことについてあまりにも知らないことが多い自分が情けないと思うときがある。それぞれの首都、言語、主な宗教、有名な料理など彼らにとっての当たり前のことさえ知らないのは悲しいことだ。自分に置き換えると日本、東京、天ぷら、富士山などさえ知られていないと少し寂しい気持ちになるのではないだろうか。また、自分のことを説明するのはかなり難しい。英語が得意なわけではないからということもあるが、仕事や国の制度などを説明するのはなかなか難しい。というか突っ込んで聞かれるとわからないことがあって、自分がどれだけわかった気でいて、本当はわかっていないのかということを思い知らされることがある。
今思うことは日本地図とか家族の写真とかを用意してそれについて語れるようにしたいということだ。たとえ英語がうまくなくてもそういった図を利用すればお互いの理解を助けることができる。
よかったことは名刺を作ったことだ。自分から名刺を差し出すことで相手の情報も聞き取れるし、ストロベリーフィールズの名前を使わせてもらっているのでイチゴ好きの人の話を広めることも可能だ。
旅を始めてからの雑感
こっちについてからよくわかったことだけれど、シンガポールにはとにかく物がたくさんあるので日本で買わなければいけないものはむしろ少ない。僕はほとんどのものを用意して旅行に来てしまったがそんなことはしないほうがよかった。とはいえ、なかには日本から持ってこないと困るものもあることはある。
例えば少し触れたけれどコンセントの蛸足。日本のコンセントと海外のコンセントでは形状が違うために変換器で変換しなければならない。僕の持っているものはさまざまな国の形状に変換して使用できるのだけれど、日本の電源をさせるところが1つしかない。今まで海外には1つしかないところに日本のコンセントの蛸足をつけて複数を同時に使っていたが、それを持ってくるの忘れてしまったので1度に1つしか使えないから不便だ。
ガイドについては英語のものが現地で入るのでそれほど問題ではないけれど、日本語とその国の言葉とのやり取りをするための本は必要だろう。シンガポールはほとんど英語なので問題ないが、英語も通じないところでは、指差し会話帳などがあると便利だろう。いくつかの国のものは買ったけれど買っていないところもたくさんあるので、現地で手に入ることを望む。。かなり難しそうだけれど。
その他、Tシャツ、ズボンなどの衣類やシャンプー、ボディソープなどの生活品など雑貨などほとんどのものが日本よりも安く買うことができる。旅行では必要なものを手に入れるという目的でいろいろなところに回ることも楽しいし、それを含めた意味でも出発する際は現地で手に入らないもののみを準備して、あとは現地で買うつもりで来るべきだった。
そういうアドバイスをしてくれた人はいたけれど、こういうことは実際に経験してみないと細かいところまでわからなかったりするものだ。
また、英語の重要性は改めて感じる。今ならば僕は語学学校に通うよりもこういった旅に出るほうがずっと英語の勉強になると思う。特にシンガポールでは英語が公用語として使用されているからここで数ヶ月過ごすことは海外の語学学校に行ってそこで会った日本人と仲良くするよりはいいトレーニングになるのではないだろうか。
話は変わるが、9月7日はこんな感じで回った。
GPSロガーは日本からのフライトを記録していたはずなのに途中で電源が。。まぁフライトの記録はまた今度挑戦するとしよう。
