2009年10月8日木曜日

両替詐欺

ミャンマーの通貨が封鎖されていて、ドルが必要だということはこの間書いたばかりだが、通貨についてもう少し書きたいと思う。今まであまり大きな問題はなかったが、ミャンマーに着いてさっそくやられてしまった。

ミャンマーの通貨はチャットで、政府が公表しているレートでは1USドル=450チャットということになっているらしいが、実際は1USドル=1000~1100チャット程度で取引されている。ヤンゴンには両替所というところは存在しないが闇で交換できるところがあり、そこでUSドルと交換する。
ここでもう少し情報を足すとドル紙幣は大きいほうが価値が高い。100ドル札は1100チャットとかで取引されるのだが、50ドル札、20ドル札はレートが下がってしまう。10ドル、5ドル、1ドルと小さくなるほどその価値が相対的に減っていくのだ。それと両替を行うときには新札でないと受け付けられなかったりする。ホテルや交通費で払う才は古い札でも受け付けてもらえるようなのだが、両替のときや出国の際に払う10USドルなどは新札ではないとダメということだ。こんな貧乏な国で$100札なんて使う機会はないだろうと考えていたため、$50札や$20札を持っていたが$100札で持っておくべきだった。

僕は予算分をヤンゴンで両替し、足りなかったらバガンなどで両替を追加する予定だったが、地方に行くとレートが悪くなるということで予定よりも少し多めに両替し戻ってきたらまたドルに両替することにした。
実はこの情報はガイドブックにも載っているし、そういわれたのだが、実際のところそこまでレートが違うというわけではない。だからやっぱりちょっとずつ両替して行くほうがいいのではないかと思う。

両替すると札束がごっそりきて、これをまず数えなければならない。たくさんの札束を使うことには慣れていないので数えるだけでも一苦労だった。多くの時間を使って札束を数えたのはいいのだが、その後かばんに詰めるときに分けたほうがいいということで札束に触れられ、両替商に勝手にわけられてしまった。そして他の人が見ないようにということで2つに分けられた札束を早めにバッグに隠した。そのときは自分の目ですべて確認していたから大丈夫だと思ったのだが、その後バスに乗ってマンダレーのホテルについてようやく1人になって確認してからやられてしまったことに気付いた。札を数えなおしてみるとまったく足りないのだ。

両替の際に抜き取られるという話は聞いていたがまさか自分に起こるとは考えていなかった。シンガポールの宿で、ベトナムの両替商にやられたという学生に会った。そのため彼のベトナムに対する印象はよくないといっていたが、今は彼の言っていたことが身にしみてよく分かる。すごくやさしくしてくれて観光情報などいろいろ教えてくれたのだが今考えれば怪しいところが満載だった。受け取った金は絶対に触らせてはいけなかったし、バッグに入れてから、数えなおすべきだった。しかし枚数が多いのと、周りに見られてはいけないということからそういうことができなかった。
今後の教訓として受け止めなくてはいけないのは分かるが、ミャンマーでいきなり痛手をおってしまった。
両替商はインド系だったがインド系だけは避けたほうがよいということを後で知った。

0 件のコメント:

コメントを投稿