カントーの中心地から少し離れたところでフローティング・マーケットが行われているというのでそちらを見学してきた。フローティング・マーケットは今までいくつかの場所で見てきたが、このメコンデルタでのフローティング・マーケットがその名の通り想像していたフローティング・マーケットだった。
カントーからはカイラン・マーケットとフォンディエン・マーケットの2つの有名なフローティング・マーケットがあるのだが、フォンディエン・マーケットに行くためには早朝5:00にカントーの街を出発しなければならなかった。前日に予約をして、5:00に船着場に行ってみると、昨日紹介されたおばちゃんが待ち構えていた。しかし、昨日紹介されたおばちゃん(A)は本当のドライバーではなく、別のおばちゃん(B)がドライバーとして割り当てられた。どちらのおばちゃん(A,B)も英語がほとんど話せないので別に変わりはないのだけれど昨日紹介されて挨拶したのは何だったのだろうか。
話は少し戻って、フローティング・マーケットへ行くための船を前日に予約したのだが、場所や人によりぜんぜん価格が違う。泊まっていた宿では、ツアーを行うという別のおばちゃん(C)からオファーを受けた。おばちゃん(C)はなかなか英語が堪能で、挨拶程度であれば日本語も知っている人で、気さくに話しかけてくれるしいい人だった。しかし、ツアーの価格の最初の言い値は一人当たり$15ということでかなり高く思われた。旅の経験上、こういった最初のオファーは外で確認しない限り、絶対受けないことにしているが、「普段は2人で$40をディスカウントして$30にした。私は最初から適正価格を提示する。」みたいなことを言っていた。それが本当かどうかは他のところに行って価格を比べてみればすぐわかることなので、とりあえず世間話もそこそこにしてツアーの参加は保留ということで外に探しに行った。
船乗り場まで行ってみると確かに$40でのオファーはあったが、高すぎるので断った。少し歩いて回って最終的に決めたところはボート一隻で270,000VNDだった。ドル換算するとボート一隻で$14。2人いるので1人あたり$7ということになり、最初のオファーの半額以下だ。そうなってくると$7でさえ高いのではないかと思えてしまうがいくつか回ってこの価格が最安だったので結局そこを選んだ。
ベトナムを回っているとまず他の東南アジアの国と違うことは、外国人料金をふっかけてきているのがあからさまだ。他でもあったのかもしれないが、ベトナムの料金のふっかけかたは大きく違って、どこに行っても実際の価格よりも高く言ってくる。同じお店でも人によって違ったり、日によって違うなんてこともある。つり銭をなかなか渡さない店があったり、最初に聞いた額と払うときの額が違うなんてこともよくある。東南アジアで出会った旅行者から、ベトナムは疲れるという話をよく聞いたが確かにこれでは疲れてしまう。街角の商店で買うよりも、ちゃんと値札が張られている高級スーパーの方が安かったりするし、いちいち値段を聞いてふっかけられた値段をディスカウントするのが面倒でスーパーで買うこともある。ほんとはスーパーのような大型で会社が経営するようなところよりは、小さな商店で買ったりするほうが旅の醍醐味があって楽しい感じがするのだが。。外国人旅行者もいつまでもそれに付き合うかは分からないし、ふっかけに気づいた人たちがスーパーに向かうようになったら、ふっかけてきていた人たちは自分たちの首を絞めることになるだろう。
だいぶフローティング・マーケットの話とはそれてしまった。
フローティング・マーケットの実際は、ドライバーのおばちゃんの買い物に付き合わされているような感じだったが、それはそれで楽しかった。こういうときはむしろ英語が通じる人よりも通じない人の方がおもしろいんだと実感させられた一日だった。
[移動] Ho Chi Min City - Can Tho
[交通手段] パブリック・バス
[価格] 50,000VND
[サービス] エアコン、水
[時間] 9:30 - 14:00

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