シリアのVISAを申請に出かけなければならないのだけれど、昨日までの疲れと激しい雨であまり気分がのらない。
とはいえ、なかなかないチャンスを逃したくはないので準備をして出発した。
シリア・アラブ共和国大使館の場所は、おおまかに言うと東京ミッドタウンの公園裏側の赤坂側。六本木からも赤坂からもそれほど遠くないところだ。
大使館に入ると大使館の職員が2人いて、申請業務を行っていた。1人は日本人、もう1人はアラブ系のシリア人だと思われる。大使館職員に申請用紙を持っていないことを伝え、申請用紙をもらって、その場で記入をする。申請用紙には、持参した2枚の写真を自分で切って、貼ってすべて完成させてから大使館の職員に提出する。はさみやのりも置いてあって、do-it-your-self形式だ。
申請用紙を書きながら周りを見渡してみると、大使館職員の左の壁にシリアの地図、右に大統領の写真が飾られていた。
シリアの地図はしっかり確かめることはできなかったが、ゴラン高原がシリアの領土に含まれるように国境が引かれていたものだったと思う。(ゴラン高原はイスラエルとシリアのそれぞれが自国の領土だと主張している。)
大統領の写真は、現大統領のバッシャール・アル=アサド大統領の写真だけが飾られていた。2003年のアメリカ軍イラク侵攻があった頃は、ハーフェズ・アル=アサド前大統領(バッシャール・アル=アサドの父親)と一緒に2世大統領として親子が並んで写真が飾られていたと聞いていたが、ここ数年の現大統領が経験を積んで成長したことや情勢の変化などを考慮して、親である前大統領の写真は取り外すようにしたのだろうか。
大使館には結構な頻度で人が訪れており、シリアに興味を持っている人がこれだけいるのかということに驚いた。しかし、今までは申請の受付は月曜から金曜だったらしいし、郵送でもできたらしい。実際は大使館を訪れる人が増えたのかどうかはわからないが、とにかくシリアに行こうとしている人がこれだけいるということに驚いた。
しかも訪れる人は学生が多いようだ。学校で勉強の一環として行くのだろうか。どうしてシリアに興味を持っているのか質問して聞いてみたかったが、そういう雰囲気でもなさそうだ。
申請用紙を提出すると、職員からいろいろチェックが入り、どうしてMultipleなのかなど、いくつか指摘された点を修正した後、申請は受理された。
うっかりしていたのだが、VISAの費用を払うのに細かい小銭を持ち合わせておらず、払おうとしたらお釣りがありませんと断られてしまった。近くにコンビニがあるので、そこでくずしてくださいとのことだ。コンビにで適当なものを買ってくずしたが、お釣りがないということは海外ではよく起こりそうなことだ。問題がなくてよかった。急いでコンビに行ってくずしたあと、費用を支払った。そこで、カードを渡されて、リストに記入した。どうやらこのカードと引き換えにパスポートが手渡されるようだ。
今日は月曜日なので、来週火曜日に受け取れるらしい。就労証明書などの関係上、1週間以上かかるかもみたいなことを言われている人もちらほらいた。僕の場合は普通に一週間かかるとのことだ。ちょうど一週間後だと自分の都合がよくないので、一週間後以降に取りに行くことを告げると大丈夫ですとのこと。申請はこれで完了

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