2009年8月31日月曜日

業務終了

会社に入って研修が終わってから、一度も変更することなく一つのお客様先に勤めていたが、今日でその業務も終了となった。思ってみれば、数年前まではずっとここで仕事をすることになるんだろうなと考えていたのに、今は周りの先輩たちよりも早く去ることになって、なんだか不思議な感じだ。といっても全部自分で決めたことだけれども。。
去ることが決まって、外から会社や組織というものを考えると改めてそのすごさを感じる。会社組織としての運営や設備投資の決定などいろいろな判断によって会社は動いていて、それがちゃんと機能しているということは実はすごいことなんだろうなと考えたりしていた。

今日は業務終了ということで同じチームの先輩たちに池袋の幸ちゃん寿司でご馳走になった。ここはブラジルのプロジェクト打ち上げでも来た場所で、寿司のネタがすごい!このところ店がリニューアルしてちょっと前と変ってしまったが、ブラジル打ち上げのときはネタの大きさにびっくりした。ウニはてんこ盛りになっていてはみ出していたし、海老も大きくてシャリが隠れるほどでめちゃめちゃおいしかった。
今では店もすっかりきれいになって、ウニのてんこ盛りも昔ほどの威勢のよさはなくなってしまった。とはいえ、相変わらずお寿司はおいしかったです。

2009年8月29日土曜日

引越し

入社以来からずっと過ごしたこの部屋も今日で最後だ。お気に入りのプラズマテレビと世界地図ともいったんお別れして、荷物はすべて実家に移動してから旅行に出発することにする。近所で仲良くなった友達やお気に入りのフレンチのお店、よく通っていたスーパーなど、4年少しの間にすっかり馴染んだ街から離れることは寂しい気持ちでいっぱいだ。


しかし、引越しはそんな気持ちに浸っている暇もないほど忙しかった。ちょっと前にダンボールが届いていたので荷物を入れ始めたけれども、直前になるまでなかなか入れることができないものが多くて、引越し前日から当日にかけてかなりの勢いで荷造りをしなければならなかった。
当日は引越し業者が予定よりも少し早めに到着することになって荷造りを手伝ってくれたけれど、最後のほうはとりあえずさっさとダンボールにつめるって感じでどこに何が入ってるのやらわからなくなってしまった。

引越し業者に荷物を運んでいってもらった後は部屋の清掃。
いくつか清掃道具を残したつもりだったけれど、掃除を始めてみるといろいろなものが足りなくて、普段どんなにものに恵まれた生活を送っていたかを実感した。結果的に友達に手伝ってもらって、部屋はほぼ最初に借りたときの状態とほとんど変わらないほどきれいになった。

続けて当日中に引渡しまで済ませた。
部屋のクリーニングについてはほぼ完璧な自信を持っていたのだが、どうやら引渡しの基本料ってのに5万近くも取られるらしい。引越する人たちは全員支払うとの説明だった。なんだか納得いかない。せっかくめちゃめちゃがんばってクリニーングしたのにその基本料ってのはいわゆるクリーニング代金だ。先に言ってくれりゃそこまでがんばって掃除しなかったし、それより普通にクリーニングをお願いしたらそんなに取られるのか?

身近に不動産関係の知り合いもいるし、もう少しちゃんと事前に調べておくべきだったのかな。このあたりについては自分の知識があんまりないので、業者の思うツボにはまってしまったのかもしれない。まっ、こういうことも勉強と思って前向き考えるしかないかな。

2009年8月26日水曜日

レーシック 術後1ヶ月

富士山に登ってから視力が大きく低下していて精神的にショックが大きかった。下山した後は頭痛が治ったものの視力がほとんど回復しないので心配していたが、1日、2日経つと視力はだんだんと戻ってきた。
ちょうどレーシックの術後1ヵ月検診があったのでそこでちゃんと見てもらうことにした。視力は測ってみたら、右1.5 左2.0で、術後直後よりむしろあがってるんじゃない?ってほどまで回復していた。とりあえず一安心。

担当医に視力低下について尋ねたところ、ドライアイが主な原因らしい。通常、涙は角膜をゴミや細菌から洗い流して守ってくれるが、ドライアイでゴミや細菌が入り込んで角膜を傷つけてしまい、それが視力低下を招くとのことだ。

富士山に登ったときは風が強く、埃も飛んでいたので、目が乾いていただけではなくかなりゴミが入ったはずだ。下山中も何度か目薬を点したが、埃にまみれた黒い液が目から垂れてくるくらいだった。やはり富士山に登るときは保護メガネかサングラスのようなものをしたほうがよさそうだ。

2009年8月25日火曜日

ベトナム VISA

日本にいる間に大使館を訪れて取っておいたほうがいいVISAはシリアとベトナムだけだったので、ベトナムのVISAが取得できればVISAの準備は整うことになる。
(カンボジアとオーストラリアにはe-VISAというものがあるので、そちらで申請予定)

今回の旅行では東南アジア地方のメインはベトナムだと考えている。ホーチミン(サイゴン)から北上してハノイまで行くのはすごく楽しみだし、なんと言ってもイチゴ作りをできるところだ。

ベトナム大使館に訪れてみるとそれはかなり立派な建物だった。
ただ、ここのインターホンを押してしまったのだけれど、VISAの申請を受け付けてくれるところはここではなく、ここから右の道を行ったところにあった。


さっそく申し込み用紙に記入をして提出すると、日程について尋ねられた。まだ8月なのに11月頃にベトナムに入国する申請をしたからだろう。説明を聞いてみると、どうやら1ヶ月有効なVISAは申請時に何日から何日までかを決めなければいけないとのことだ。入国した日から1ヶ月間と考えていたが、それがまったくの誤算だった。
シリアのときは6ヶ月間有効のVISAだったので適当に日付を決めることができたが、ベトナムの観光VISAは1ヶ月のものしかない。VISAは最大限に使いたいので今ここで日程を決めることは得策ではなかった。しかもベトナムは15日までならVISAなしで滞在できる。ホーチミンから入って、一度ラオスとか国外に出国して、また入りなおせばそれだけで合計1ヶ月滞在できることになる。そういったことができるかどうかは行って見なければわからないが、ベトナムのVISAは現地でも申請できるし今回はあきらめた。

2009年8月23日日曜日

東京観光

ちょうど僕が富士山に行く直前にスイスの友達が日本に観光に来ていた。
彼らとは一緒に富士山に登る予定だったのだけれど、到着する日時がギリギリで、飛行機の疲れや時差ぼけを考慮して、富士山に連れて行くことはあきらめた。ただ、富士山から帰ってきた後にご飯だけを一緒に食べることにした。

今考えれば彼らが富士登山をキャンセルしたのは正解だったと思う。富士登山は楽しかったけど、時差ぼけ&睡眠不足で挑むものじゃないだろう。富士山をなめちゃいけない。

待ち合わせは分かりやすいだろうと思って東京駅を選んだ。細かく言うと、東京駅の丸の内中央口。
彼らと連絡を取る手段は、彼らが公衆電話を使って僕の携帯へかけるのみで、僕から彼らへの連絡手段はない。なんだか久しぶりに待ち合わせをすることの難しさを感じた。電話中に決めたことをあとで簡単にメールで修正とかできないし、遅刻した場合知らせることもできない。

本当に彼らがちゃんと来てくれているのか心配しながらもあっさり見つけることができた!
スイスで会って以来の4年ぶりの再開だ。彼は全然変わっていなくてすぐに打ち解けられた。

連れて行ったところは比内やという比内地鶏を使った鳥料理のお店。魚はけっこう食べたみたいだし、
日本食で何がいいか考えたらやきとりになった。それと、学生時代に汐留でバイトをしていた頃、この比内やの親子丼が大好きだったので紹介してみたかった。

料理の説明や日本人はだいたい最初はビールを頼むとか軽い説明をした後、さっそく東京の観光について尋ねてみた。期待していた答えとけっこう違っていて驚いた。どうやら日本は僕が考えている以上に観光がしにくい場所のようだ。

・地下鉄が複雑でよくわからない。
まずは地下鉄で苦労したようだ。これについては納得。
日本人でさえ東京の地下鉄は分かりにくいと感じている人は多いのではないだろうか。
尋ねた人に教えてもらった料金が間違っていたことや出る必要のない駅で降りて、また買いなおさなければならなかったなど不満はたくさんだ。
ただ、2日目には東京メトロの英語版カラーマップを手に入れて、わからなかったところはかなりクリアになったようだ。"東京の地下鉄のことならなんでも聞いてくれ"って言っていた。


・英語が通じない。
これは少しわかるような気がするけど、日本では想像以上に英語が通じないらしい。"お前以外に英語を話す日本人がいない"って言ってた。(笑)僕の英語はなんとか会話ができる程度だけど、それだけ英語を話せる人が見つからなかったということだろう。
電車で移動するときにJRでもメトロでも駅の職員に英語が通じなかったようだ。しかも、英語が話せると思って訪れた新宿の観光情報局はちょうど改装工事中で閉まっていたらしい。

・日本食の店で高いものを売ろうとする。
寿司屋でボッタくられそうになったということだ。
注文をした寿司よりも高い寿司を出されて、その料金を払わさそうになったらしい。
たぶん安めの1人前セットのようなものを頼んだのだろうけど、店側が高いものを出してその代金を要求してきたということだ。ここは日本だし、そんなことをすることはないと思っていたのだけれど、彼らが受けた印象は本当のことだし正直少しショックだった。日本にも外国人観光客料金とか存在するのだろうか?

日本では水やお茶もタダだということを教えるとびっくりしていた。ランチでどこかのイタリアンに行ったらしく、ピザ1枚にドリンクですごい高かったようだ。しかもその店では水の料金を取られたと言っていた。きっとかなりいいレストランに入ったんだろうな。
居酒屋のお通しのシステムも外国人には難しい。レシートを見てもなんだかわからないものが計上されているわけだしね。日本人の僕でさえ、あれは理解しがたい。(座席料と思うしかないかな。)

帰りは東京タワーに寄ってから帰ることにした。桜田通りから見る東京タワーが好きなのでそこを案内した。明日の朝、仕事前に少し築地を案内することに決めて、今日はお別れ


富士山 その2

頂上に着いたのはいいけれど、どうやら僕は高山病にかかってしまったらしい。症状は昔1度だけ味わったことがある二日酔いに少し似ていた。起きてても横になっても気持ちが悪くて、だからといって吐いてしまうほどでもないみたいな。。。
酸素ボトルは持ってきていたので、吸ってはみたもののあまり効果はなかった。やはり治療方法は下山することしかないみたいだ。

それと同時に視力の低下は精神的に痛い。せっかく手術したのに。。。術後1ヶ月近く経つはずだけれどレーシックでは激しい運動は1ヶ月後にしてくださいとのことだった。富士登山って激しい運動に含まれていたのだろうか?富士山は登り始めると10時間近く歩き続けることになる。しかも睡眠なし。カロリーはフルマラソンの2倍近く消費すると言われているし、少し考えてみれば明らかに激しい運動だ。そして気圧。やはり気圧が水晶体に影響を及ぼしているのでは?などと考えていた。
頂上では山小屋に入っても何も食べる気も飲む気もしなくて、とにかく早く下山して楽になりたい思いでいっぱいだった。

頂上で少し写真を取って、すぐに下山することにした。下りは曇り気味で、温度上がりすぎず快適な気温だった。ただ地面が乾燥していたので誇りがすごいし、風で砂利が目や口に入ってくる。行きはけっこういい準備ができたと思っていたけど、帰りのほうが準備が必要だったのかもしれない。
レーシックでもらった保護用メガネがあれば大活躍だっただろうな。持ってくるつもりだったサングラスもうっかり忘れてしまった。あとマスクなんかも必要だろう。誇りがすごいので口に砂利が入る。今度登るときは持っていこう。今度がいつになるかは知らないけど。
そしてもう1つ注意すべきことは写真。途中スキップしながら下山して遊びながら、かなり速いスピードで降りてきてしまったのでほとんど写真をとらずに下山してしまった。。もうちょい遊びながら下山を楽しめばよかったな。

5合目についた頃、再度また問題に直面することになる。
これはタクシーに乗ってきたときからわかっていたことだが、2合目に置いた車をどうするかということだ。残念ながら2合目で泊まってくれるシャトルバスはない。
5合目でソフトクリームを食べながら休んでいたときに近くの人に声をかけてみた。現状を説明するとその人たちは、運転手を2合目まで連れて行ってくれることになった。車のキャパもあって、4人全員を2合目まで連れて行くことは不可能だけれど、運転手が1人でも2合目に着けば、後は5合目まで迎えに来てもらえる。
しかし、この案もダメだった。また交通規制をしているらしく、運転手が2合目まで行けても、5合目まで迎えに来ることはできない。
結局、残された3人で運良く帰宅途中のガイドさんをヒッチハイクで捕まえて2合目まで戻ることができた。
今回の旅はラッキーなことの連続だった気がする。
ただひとつ、視力があまり回復しないことを除いては。。。

2009年8月22日土曜日

富士山 その1

世界旅行に行くなら富士山くらい行っとかなきゃダメじゃね?っていう友達の一言で、急遽富士山に行くことになった。

中学時代は決して富士山に登ろうなんて言い出しそうもなかった3人とタイ系埼玉県民を乗せていざ出発!順調に富士山有料道路付近まで来るとピッタッと車が流れなくなった。どうやらここから渋滞らしい。なんとか有料道路の入り口まで着くと、係員からの説明。「5合目の駐車場が満杯です。渋滞は3時間くらいかかるかもしれないですが駐車場にある車が出ない限り入れないので止められるかわかりません。駐車場が使えなくても料金は払い戻せません。考えるなら端によって考えてください。」
とっさの説明でよく考えなかったけど、ここまで来て引き返すなんてありえないっしょ!マイカー規制も終わったはずだし前進あるのみ!って感じで突き進む。
http://fujisen.web.infoseek.co.jp/

途中からはほんとに渋滞がすごくてほとんど動かない状態になった。車から降りて星を眺めながら、東京の星空との違いとレーシックの有難さをしみじみ感じながら星を眺めていた。星を眺めていたときはいつか5合目には着くだろうと楽観的だったが、時間が経つにつれて渋滞の深刻さに気づく。車はほとんど動かないし、どこで規制してるのか出口が見えそうにない。まだ3合目にさえたどり着かない。バスやタクシーは駐車場を使わないということで規制の対象外のため僕らの車を追い抜いて行く。焦りは募る一方だ。このままでは日の出を車の中で迎えることになるんじゃないか?

そこで俺らは打って出た。5合目に客を降ろした帰り道のタクシーを拾って2合目の駐車場まで行ってもらい、そこに俺らの車をとめてそこからタクシーで5合目まで送ってもらうという案だ!マイカーで来て何でタクシーに?って思うかもしれないが、富士山に登れなければ意味がない。金で解決できるならそれ以上の方法はありえなかった。運良く「5合目まではスペシャリスト」のドライバー辺さんを捕まえて、願いを聞き入れてもらい、渋滞の車を横目に見ながら5合目まで快適に飛ばした。これほどまでにタクシーが気持ちよかったことはない。


いろいろあったけれど、この5合目からようやくスタート!


富士山の道のりは過酷だとは聞いていたけれど本当に過酷だった。
登れば登るほど温度は下がっていく。休憩を少しずつ取りながら上着を着増していく。休憩中は汗が冷えて寒くなるので上着が快適なんだけれど、少し歩くと汗をかいて暑く感じる。登山の格好ってのは以外に難しいものだ。その中でタイ系日本オタクは唯一Tシャツのみで耐え続けていた。どうやらタイの暑さに飽きたから寒いのが好きらしい。そうかもね。
そういう人はさておき普通の日本人であるその他3人は着実に上着を着増しながら頂上を目指す。途中大きなハプニングもなく8合目を順調に登っていくと、もう4時半過ぎ。時間もあまりないしここから焦ってもなんなので、富士山ホテルのを少し行ったあたりでご来光を拝むことにした。
なんと言ってもこのご来光を待つ時間がすっごい寒い!!風邪は強いし、動かないから余計に寒いし。となりのタイ人はそれでも半そでTシャツのまま。こりゃ俺には絶対に真似できませんな。
少しずつ空が明るくなってきて、ついにご来光!まわりからも歓声が上がる!太陽が見えると温度が上がって太陽の暖かさを実感した。テンションも上がる!ただ、ご来光で太陽が見えたのは数分の間ですぐに雲に覆われてしまった。そして、これは下山してから聞いた話だけれど、頂上でご来光を待っていた人たちは太陽を見ることができなかったらしい!今回の登山って実はめちゃめちゃついてるんじゃないの?って感じでした。


その後、引き続き頂上を目指す。このチームが目指しているのはご来光ではなくてあくまでも頂上だ!日本のてっぺんをめざすのだー!って最後は集団が歩いている道の横をロッククライミング張りに上がって頂上に到着。8合目の富士山ホテルからもまぁまぁの距離はあった気がする。
頂上に着いたのはいいものの、ここで自分の異変に気づく。頭が痛いというか気分が悪くて、しかも視力がめちゃめちゃ低下している。どうやら高山病にかかってしまったのかもしれない。最後のほうはちょっと焦り気味でペースあげて登ってたしな。山小屋のメニューさえまともに読めなくて、これではレーシック前に逆戻りだ。俺の視力は一体どうなってしまうのだろう。。


2009年8月21日金曜日

綿花を通して考える

あなたのTシャツはどこからきたのか?
原題:The Travels of a T-Shirt in the Global Economy



筆者ピエトラ・リボリがTシャツから経済や政策などを考察する経済書。もう数年前に出版されたので別に新しいものでもないが、この本の面白さは身近に存在するTシャツから綿農家や綿織物工場の経営、アメリカの農業保護政策とそれに反対する発展途上国の問題、過去の奴隷貿易などが解説されているところだ。
単なるモノ(コモディティ)として扱われている綿花を考えることによって、世界がどのように繋がっていて自分の生活にどう影響していくのかを考えることができる。

農業保護政策を行い綿農家を保護しているアメリカと公正な取引を要求して綿花イニシアチブを掲げるチャド、マリ、ブルキナファソ、ベナン(アフリカ西部、中部)。そこにはブラジルや中国なども絡んでくる。中国は大量の綿を生産しているにもかかわらず、最大の輸入国でもある。これらの国がどのような立場で対立をしているのかを調べるだけでもモノの流れを考察することができる。
残念ながら僕がこれから訪れようとしている国々は綿と関係が深いところは少ない。けれどもこの本のような考察をしながら旅行ができたら楽しいだろうなと思う。

ここからは僕なりの最近のニュースからの考察だが、近年バイオエタノールとして注目されるトウモロコシや砂糖きびの作付け面積が増加していることにより、アメリカでは綿花の栽培が減っている。にもかかわらず輸出は好調だ。バイオエタノールとして使われなかったとしても、綿花の需要は供給を上回ることができず、年々在庫を減らし続けている。今後もこの傾向が続き、アジアでTシャツやGパンの需要が増えれば綿花の不足を招くことになる。どこかの生産国で干ばつなんかが起きたりしないことを望んでいる。

2009年8月18日火曜日

予防接種 第3回

今日の黄熱病と狂犬病(2回目)の予防接種で準備のための予防接種は最後になる。

黄熱病の予防接種を実施しているのは東京検疫所などの各検疫所のみで、一般の医院やクリニックでは受け付けていない。逆に、東京検疫所ではA型肝炎、破傷風、狂犬病などの予防接種も行っているが、これらは黄熱病の予防接種を受けることが前提であり、A型肝炎の予防接種だけを受けるというようなことはできない。

東京検疫所は、お台場にある船の科学館より先に行った大江戸温泉近くの東京湾岸庁舎の8Fにある。お台場のフジテレビから大江戸温泉にかけてのこのあたりは開発地区って感じで、Miraikanなど近代的な建物ばかりだ。非常にきれいではあるのだけれど、どこか似方よっていって情緒がないような気がする。

まず湾岸庁舎に入ると、さっそく8Fの検疫所へと行きたいところだが、まずは収入印紙を購入する必要があった。東京検疫所での予防接種は収入印紙を購入して支払うのだけれど、収入印紙はこの東京湾岸庁舎の2Fの売店で売っているらしい。郵便局などでは10円単位では扱っていないところもあるらしく、無駄に収入印紙を探して歩き回るよりは湾岸庁舎に来てしまったほうが無難だ。っていうか、なんで現金払いじゃなくて収入印紙なのだろう?確か国際免許のときも収入印紙だった。そう思いつつも調べるほどの興味がなかったので調べていない。
収入印紙はお役所みたいに窓口に並ばされて買うのかと思っていたら、売っている場所はほんとにただの売店で、会社の中にあるコンビニみたいなふつーの売店だった。自分が受ける予防接種分の収入印紙を購入し、その後8Fの検疫所へと行く。
8Fに着くと、検疫所の前のスペースにはイスが並べてあって、50人くらいの人が座れるようになっていた。前方には狂犬病や蚊を媒体とする病気の張り紙が数枚張ってあって、いかにも検疫所らしい感じだ。

回りを見渡すと予防接種を受けに来ている人はさまざまだ。学生もビジネスマンもカップルで来ている人もいたし、自衛隊らしきひともいた。カップルの申請書をちょっとのぞくとケニアと書いていたのでサファリにでも行くのだろう。新婚旅行だろうか。学生は動物図鑑を見ながら盛り上がっていた。僕自身もいくつも書くと面倒なので、ケニア・タンザニアと書いておいた。
自衛隊らしき人たちの渡航先にはエチオピア・ジプチと書いてあった。ソマリア関連の仕事だろうか。ジプチは元フランスの植民地で、エチオピアの北東部にある小さな国だ。領国ともソマリアに国境を接している。エチオピアはキリスト教国で比較的安全かと思っていら大間違いで、海外安全ホームページによれば、場所によってはかなり危険な地域のようだ。

こんな感じで、海外安全ホームページなんかを見ていると疑問に浮かぶことがある。
中東地域が危険だということは多くの人が認識しているだろうけど、アフリカの危険地域のほうが危険度が高いということだ。あれほど報道で扱われることが多いイスラエルは退避勧告がでるほどではない。
逆にコンゴ民主共和国はツチ族とフツ族の争いはおさまってきたものの、まだ退避勧告は排除されないでいる。インド・パキスタンのカシミール地方についてもまだ危険だし、アフガニスタンも泥沼のままだ。アメリカはまたアフガニスタンで何をする気なんだろうか。

なんて考えていると自分の番。注射は並んだ順にグループ単位で呼ばれて実施される。注射を受けた後は30分程度安静にしてからイエローカードの説明を受け、イエローカードと領収証を受け取って解散。イエローカードってほんとにただの黄色いカードでした。


帰り際にたまたまお台場に来たということもあってガンダムプロジェクトに少しよってよってみた。ガンダムの写真取ったんだけど、パソコンで読み込んだらエラーに。。せっかくいろいろ取ったのにな。旅行本番じゃなくてよかった。

2009年8月17日月曜日

保険の見積もり

海外旅行にはトラブルは付き物なわけで保険には入っておくべきだろうね。たまたま友達からも保険のアドバイスをいただいたし、ちゃんと考えなければな。特に今回の場合は2,3日のパックツアーと違うので余計に注意が必要だ。(2,3日でも万が一に備えて入っていたほうがいいと思うけど)

ちょっと調べたところ、以下の2つのうちのどっちかかなぁというところ。っていうかこの2つくらいしか選択肢がない。。

観光で6ヶ月を超えるっていうのがなかなか見つけにくかった。しかも、いくつかのサイトでは選ぶときに地域を選択しなきゃいけなかったりするんだけど、アジアだけじゃないし、アフリカだけでもないし。
でもいったいどの地域が一番保険料が高いんだろ?ソマリアやコンゴ民主共和国はヤバそうだけどなー。
このあたりの国と比べると悪名高い南アフリカのヨハネスブルグなんて生易しく思えてきそうだ。(それでもヨハネスブルグには行きたくないけど。)



今回の旅行の場合は価格帯としては、6〜7万円くらいみたいです。
この出費続きの中で痛いといえば痛いけど、想定内といえば想定内。

せっかくの機会なので、保険の詳しい内訳についてちゃんと検討してみたいと思います。でも、保険ってなかなか理解しにくいんだよね。調べたところでケガや事故に遭遇することは運なわけだし。とはいえ、自分がちゃんと納得するプランかどうかってのが大事だよね。

2009年8月16日日曜日

お買い物

夏休みを利用して旅行に必要なものをいくつか買ってきた。

購入したもの
・バックパック
バックパックの旅行をするのにバックパックがなければ始まらない。
バックパックはちょくちょく見に行ったりしていたのだけれど、なかなか決めかねていて、ようやく購入した。
バックパックのメーカーは、Gregory, Millet, Karrimorなどいろいろなメーカーが揃っていて、どれもそれぞれの特徴があって、登山系のお店の店員さんに説明してもらうとかなりおもしろい。すごい久しぶりに買い物って楽しいなって実感した気がする。
結果的に僕はDeuter(ドイツ製)を選んだ。
大きさは55リットル+10。65リットルや70リットルも選べるのだけれど、そのサイズの荷物を長期間持ち続けることはきつそうなので55リットル程度で収まるものしか持たないようにしようという意味でもこのサイズを選んだ。
Gregoryもけっこうよかったのだけれど、いろんなところから開け閉めが可能で便利な分、逆に防犯が弱くなってしまう。防犯重視となるとちょっと使いにくくても開け閉めできる場所は絞られているものの方がバックパックには適しているだろうという判断でこちらに決めた。

・ハンディライト
アフリカなどでサファリをする場合に必要になりそうなので、ハンディライトを購入。ハンディライトは手荷物ものと頭につけられるもの(ヘッドライト)があるのだけれど、両手を使えるようにしなければならないほどの場面には遭遇しないだろうとのことで手持ちのものを選択した。
その中でもGENTOSの閃はamazonなどで評価が高かったため、これを選択した。
俺ってけっこうミーハーなのかも。。

・データバックアップ用USBメモリ&デジカメ用SDカード(microSD)
ノートPCを持って行く予定だが、何かあった場合のバックアップとしてデータはバックアップを取って分散させておきたい。最近のUSBメモリは16GBや32GBのものがあって時代はずいぶんすすんでいるんだなと実感。去年買ったときは4GBくらいのUSBメモリですげーなーって感心していた気がする。


検討中のもの
・ノートPC(Netbook)
持ち運びを重視して考えると、候補に挙がるものがvaioのpくらいしか見当たらない。
そもそも今僕が使っているノートPCは6,7年前のものなのだけれど、重さは1kg程度。今販売しているNetbookと重さに対してさほど変化はない。変わったといえばディスク容量だろうか。
僕が今使用しているPCのハードディスクは20GB程度なので上で説明したUSBメモリ程度しかない。今はハードディスクはノートPCでも80GBとか、100GBはざらだ。
それなのに重さは全然変わっちゃいない。メーカーは1kgまでにすればいいと思っているのだろうか?個人的な感覚では1kgはまだまだ重いっす。

旅先で何か問題があった場合を考慮すると、購入してから6,7年経ったこの骨董品PCを持って行けば問題発生時の悲しみは少ないだろう。
特に南アフリカではノートPCが盗まれる事件がかなり頻繁に発生しているらしく、ノートPCを見せびらかしでもしようものならすぐに盗難に遭うだろうと考えられる。
けれど、すでに僕のノートPCはバッテリーがヤバいのでAC電源があるところでないと作業ができない。それでバッテリーだけを買おうとするとすでに製造中止だし、在庫があったとしても1万円以上する。
最新のNetbookを買ってもって行くのか、今のノートPCを持っていくのかまた余計な悩みが増えてしまった。

旅程

ようやく航空チケットを確定させたので旅程を確定させることができた。

旅程
9月~12月 シンガポールから北上し、東南アジアを回ってベトナムへ
12月 ベトナムでいちご栽培のお手伝い オーストラリアへ
12月~1月 オーストラリアに滞在 シンガポール経由で南アフリカへ
1月~3月 南アフリカから東アフリカ(ケニア、タンザニアetc)を経てエジプトへ
3月~4月 エジプトから中東(イスラエル、ヨルダン、シリアetc)を経てトルコへ

こんな感じでざっくりしたスケジュールは立てられた。最初に考えていたときは、もっと流動的に行き当たりばったりでいいかなって感じはあったけれど、実際は航空券の制限があったり、そう簡単にもいかなさそうだ。
それでも取得したチケットは、シンガポール、ケープタウン、イスタンブールしかないわけで、その間についての計画は変更可能だし、フレキシブルに対応できるようにしておきたい。

2009年8月15日土曜日

チケット確定

半年ほどの旅行ということもあってチケットの取得にはずいぶん悩んだし、苦労した。
でもまぁ、こういうところも含めて旅行って楽しいもんだと思う。

チケットの種類にフィックスとオープンがあることは知っていたけれど、フィックス・オープンがあるっていうことは知らなかった。
ストップオーバーは知っていたけれど、オープンジョーという言葉は知らなかった。名前を知らないながらもオープンジョーのチケットを使って旅したことがあったなってことを思い出したりもした。

チケットを購入までに苦戦したことを少し書き留めておこうと思う。
前回チケットを調べた際に、いくつかの旅行代理店よりもネットで検索した楽天トラベルの方が割安だったので問い合わせをしてみた。
希望は、東京発のケープタウン行きとイスタンブール発の東京行きのオープンジョーのチケットで、シンガポールでストップオーバーしたいということと、時期については9月上旬出発で、シンガポールにストップオーバーし、12月ころにケープタウンに発つということを伝えた。
電話でしばらく待った後の返答は空席がないためダメだとのこと。
出発時期は9月上旬しか伝えてないし、ついこの前調べたときにはシンガポール行きの便にはまだ空席があったはずだ。それに12月にシンガポールからケープタウンに行くのに今から便が埋まって空席がないなんてちょっと想像できない。
どこの便に空席がないのか尋ねると「わかりません」の一言。本当に商売する気があるのだろうかと疑ってしまう。どの便で空席がないのか再度調べてほしいということと、出発時期を9月上旬から中旬にかけて範囲を広げてかまわないので探してくれということを伝えて連絡をくれるようにお願いした。
数十分して、折り返しの電話がかかってくると、実は空席がないのではなくて、そういう商品を扱っていないとの説明。どうやら、ケープタウン、イスタンブールのオープンジョーのチケットを取り扱っていないらしい。だから空席とかそういう問題じゃなくてチケット自体がないとのことだ。
インターネットで検索したら値段まで出してくれてるのに実は商品ありませんってのは正直驚いた。
こっちがインターネット使って苦労して探した労力は何だったの?って感じだ。

その他にも接客、対応は人によって様々だった。
シンガポール航空の場合だと3ヶ月チケットと1年チケットの価格差が大きいからといって、マレーシア航空の6ヶ月チケットを提案してくれた人もいるし、1年チケットから相談を始めて、3ヶ月、6ヶ月のチケットも調べてほしいというと、もっともらしいことをならべてろくに調べもしないのに大して料金も変わりませんみたいな説明をしてくる人もいた。
とある旅行代理店では僕がどういう旅をしたいのか説明をすると、そういうことには対応できないからといわれ、チケットの目的地と日程の希望だけを言ってくれみたいなことを言う人もいた。
今では世界一周堂のような旅のコーディネーター的な仕事をしている人たちもいるので、そういった相談は有料になってしまうのかもしれない。

最終的には以下の内容でチケットを購入することにした。
成田 - シンガポール - ケープタウン
イスタンブール - シンガポール - 成田

成田は9月5日出発して、シンガポールからは1月中旬出発の予定なんだけれど、シンガポールに入国する際にVISAとか持っていないので面倒になるから、とりあえず9月中旬に日程を入れておいて、シンガポールに到着してから日程を変更する予定だ。
ある旅行代理店では、成田からケープタウンに着くまでの日程は一度決めたら変更できないし、変更手数料も$100と聞いていたのだけれど、チケットを買った代理店では、日程変更もできるし、手数料もかからないとのことだった。人によっていうことが違うから、自分で調べなきゃダメなんだなってことを改めて認識した。

2009年8月11日火曜日

中東の見方 その2

イスラエルはシオニズム運動の結果、ユダヤ人によって建国された国家であるとされている。
ユダヤ人と聞いて思い起こされるのは、ユダヤ人迫害、ホロコースト、ナチスドイツというような言葉だろうか。ユダヤ人はナチスドイツによって、アウシュビッツ強制収容所に隔離され、そこで迫害を受けたという歴史を持つ。それから50年以上が経って、時代は大きく変化している。

現在、ユダヤ人はイスラエルという国を建国し、そこからパレスチナ人を追い払おうとしている。そして、イスラエルの地から追い出されたパレスチナ人は周辺で難民となり、レバノンやヨルダンに頼って国外やパレスチナ自治区に逃亡した。
地図で確認すればすぐわかることだが、パレスチナ自治区はガザ地区と西岸地区の2つに分かれている。その中でもガザ地区はフェンスで囲まれた狭い地域で、イスラエルはパレスチナ人をガザ地区に収容し、パレスチナ人の往来や物資の運搬を管理するようになった。

過去にナチスドイツがユダヤ人を迫害していたが、現在ではナチスが行ってきたことをユダヤ人がパレスチナ人に行っているという、フラクタル(自己相似)的な状況を作り出している。
人間に例えるならば、親から虐待を受けた子供が育って、自分が親になったらその子供に対しても虐待をしてしまうような状況だ。

ユダヤ人は迫害という歴史を持つために国際社会からは長い間、隠然と哀れみの目で見られていたが、ガザ地区への攻撃やレバノン侵攻などを経て時代が変わり、今ではすっかり悪者扱いされる国家となってしまった。そして、ここへ来て大きな変化の現れは、アメリカがイスラエルを見捨てそうだということだ。ブッシュ政権時代には、アメリカはアラブ周辺国を非難し、ガザ地区のハマスをテロ扱いして、イスラエルを擁護していた。核弾頭を400発持っているとされているイスラエルは批判せずに、ろくに核開発できる技術もなく、IAEAからも脅威ではないとされていたイランを適しし続けた。

アメリカはブッシュ政権からオバマ政権に政権が交代し、オバマ政権では核軍縮を掲げている。アメリカがロシアとも協力して核軍縮を始める場合、一番困ることになるのはイスラエルだろう。アメリカの目指すところは世界全体の核軍縮であり、核開発の疑いのあるすべての国家に対してIAEAへの加盟とその後の自国を含めての核軍縮を強調して行う形をとろうとしている。イランはたいした核技術も持ち合わせていないのでIAEAへ加盟をし、自国の疑いが晴らせればラッキーだろう。イスラエルの場合、IAEAへの加盟が課せられて核軍縮をしなければならないとなると、周辺諸国に対しての核の影響力を減らすことになる。イスラエルは石油が取れるわけでもなく、アメリカの後ろ盾と核抑止力により保持されている国なので、アラブ周辺国から圧力をかけられる可能性が高まる。

日本では、アメリカが始めて核使用に対する謝罪と核軍縮に言及したということで少し話題になったが、アメリカの核軍縮は日本に対してのわびの気持ちで計画されているものではなく、中東の戦略として計画されているものと考えられる。

イスラエルが今後どのような方向に行くのか、オバマ政権がどのような政策をとるのか注目する価値があると考えている。

引越し日 決定

複数見積もりをお願いしていた引越しもようやく決めることができた。
最後に見積もりをお願いしていたところは、当日部屋に来てもらって実際に家具などを見てから見積もるということでお願いしたのだけれど、概算で言われた金額が他で見積もった最低額の倍近かった。
引越しの時期や距離を考えるとそのくらいが妥当で、そこからどう削るかという説明を受けたが、最初の見積もりが倍では、どんなにがんばっても半額にはならなさそうなのでさっさとあきらめて帰ってもらうことにした。
ということで、引越し業者選定も終了し、引越し日も8月29日に決定!
電気、水道、ガス、インターネットも解約の申し込みを行って、後は引越し当日までに荷物をまとめて、実家にどう荷物を置くかを考えるだけだ。

思えば社会人になってから4年とちょっとの間ずっとここに住んでいたわけで、住みやすかったこのマンションから去ることはけっこう悲しい。近所に家族ぐるみでお世話になる友達もできたのにな。まっ、友達の家にはまた遊びに行く機会があるでしょう!

引越しの時期については、今考えてみれば、9月1日以降とかに引越しすることにすれば、もっと安くもできただろうし、そんなにあわてることもなかったのだろうな。でも退去日を決める1ヶ月前は8月中に退去しないとっていう考えでいっぱいだったのでそんな余裕はなかった。引越しは土日の料金は高くなるし、月末ならばなおさら高いし、混むのも当然だよな。

2009年8月10日月曜日

シリア VISA申請

今朝からかなり激しい雨が降っている。どうやら台風が近づいているらしい。
シリアのVISAを申請に出かけなければならないのだけれど、昨日までの疲れと激しい雨であまり気分がのらない。
とはいえ、なかなかないチャンスを逃したくはないので準備をして出発した。

シリア・アラブ共和国大使館の場所は、おおまかに言うと東京ミッドタウンの公園裏側の赤坂側。六本木からも赤坂からもそれほど遠くないところだ。

大使館に入ると大使館の職員が2人いて、申請業務を行っていた。1人は日本人、もう1人はアラブ系のシリア人だと思われる。大使館職員に申請用紙を持っていないことを伝え、申請用紙をもらって、その場で記入をする。申請用紙には、持参した2枚の写真を自分で切って、貼ってすべて完成させてから大使館の職員に提出する。はさみやのりも置いてあって、do-it-your-self形式だ。

申請用紙を書きながら周りを見渡してみると、大使館職員の左の壁にシリアの地図、右に大統領の写真が飾られていた。
シリアの地図はしっかり確かめることはできなかったが、ゴラン高原がシリアの領土に含まれるように国境が引かれていたものだったと思う。(ゴラン高原はイスラエルとシリアのそれぞれが自国の領土だと主張している。)
大統領の写真は、現大統領のバッシャール・アル=アサド大統領の写真だけが飾られていた。2003年のアメリカ軍イラク侵攻があった頃は、ハーフェズ・アル=アサド前大統領(バッシャール・アル=アサドの父親)と一緒に2世大統領として親子が並んで写真が飾られていたと聞いていたが、ここ数年の現大統領が経験を積んで成長したことや情勢の変化などを考慮して、親である前大統領の写真は取り外すようにしたのだろうか。

大使館には結構な頻度で人が訪れており、シリアに興味を持っている人がこれだけいるのかということに驚いた。しかし、今までは申請の受付は月曜から金曜だったらしいし、郵送でもできたらしい。実際は大使館を訪れる人が増えたのかどうかはわからないが、とにかくシリアに行こうとしている人がこれだけいるということに驚いた。
しかも訪れる人は学生が多いようだ。学校で勉強の一環として行くのだろうか。どうしてシリアに興味を持っているのか質問して聞いてみたかったが、そういう雰囲気でもなさそうだ。

申請用紙を提出すると、職員からいろいろチェックが入り、どうしてMultipleなのかなど、いくつか指摘された点を修正した後、申請は受理された。

うっかりしていたのだが、VISAの費用を払うのに細かい小銭を持ち合わせておらず、払おうとしたらお釣りがありませんと断られてしまった。近くにコンビニがあるので、そこでくずしてくださいとのことだ。コンビにで適当なものを買ってくずしたが、お釣りがないということは海外ではよく起こりそうなことだ。問題がなくてよかった。急いでコンビに行ってくずしたあと、費用を支払った。そこで、カードを渡されて、リストに記入した。どうやらこのカードと引き換えにパスポートが手渡されるようだ。

今日は月曜日なので、来週火曜日に受け取れるらしい。就労証明書などの関係上、1週間以上かかるかもみたいなことを言われている人もちらほらいた。僕の場合は普通に一週間かかるとのことだ。ちょうど一週間後だと自分の都合がよくないので、一週間後以降に取りに行くことを告げると大丈夫ですとのこと。申請はこれで完了




2009年8月7日金曜日

中東の見方

なぜ今回の旅行で中東を選んだのか、出発する前に自分なりの中東の見方を書きとめておきたいと思う。

イスラエル
今のところ、中東で行く予定の国はパレスチナ地域で、イスラエルとその周辺国(ヨルダン、シリア、レバノン、エジプト)を想定している。イラク、サウジ、バーレーンなどの石油が豊富な地域は予定に含まれていない。

一般的にイスラエルから連想される言葉はなんだろうか?
内戦、宗教問題、ガザ地区などなどなのではないかな。
面積としては日本の1/20程度しかないイスラエルは、パレスチナ紛争を抱え、世界から注目されている。
紛争の問題は宗教問題や民族問題として取り上げられることが多く、なぜ平和を望む宗教を理由に紛争が生まれるのかは、日本人の感覚としては理解できないのではないだろうか。少なくとも僕自身はニュースを見てそう感じていた。
しかし、いろいろ調べてみて考えたことと報道から受ける印象とはかけ離れていた。今は、そういった問題は表面的に報道されているものを見るだけでは理解されることはない。むしろ、それほど関心のない人が報道を見た場合、誤解されてりかいされる方が多いのではないかと思う。

イスラエルの情勢は複雑だが、だからこそ、そこに社会の縮図があり、調べてみる価値があると思う。本やインターネットから調べて、自分が感じたものが本当にそうなのかどうか、その土地に行って確かめてみたいと思う。

2009年8月5日水曜日

チケットに悩む。。

どんなチケットを買えばいいのかまとまってきたものの、それでもまだ悩んでいる。
成田(NRT) - ケープタウン(CPT)とイスタンブール(IST) - 成田(NRT)のオープンジョーのチケットで、ケープタウンに行く前に東南アジアのどこかでストップオーバーすることを考えている。
東南アジアのストップオーバーをシンガポールで考えていたのだが、もう1つ候補に挙がるものがあった。
それは、マレーシアのクアラルンプール(KUL)だ。マレーシア航空のクアラルンプール経由の便もみつかった。だとしたら東南アジアのHUBであるバンコクからもあるのかもしれない。

シンガポール経由
シンガポールでストップオーバーする場合、以下の楽天トラベルで検索すると¥235,000。代理店で聞いた値段では¥249,000だったり、¥250,000だったり。


こちらのチケットは、シンガポール航空 350日Fix/Openのチケット。ちなみにシンガポール航空のHPから同じ条件で検索すると¥600,000以上かかるからどうして?と思って問い合わせてみると、シンガポール航空では半年とか長い期間のチケットの販売は行っておらず、代理店のみで取り扱っているということだ。

Fix/Openのチケットっていうのは、チケット購入時に行きも帰りも日程を決めなければ行けないけれども、帰りの日程は出発後に変更可能なチケット。
シンガポール航空の場合、一度につき$100の手数料で日程変更が可能だ。今回のチケットは行きは成田からケープタウンなので、ストップオーバーするシンガポールから出発する日程は決めたら変更ができない。
350日もあったらほとんどの場合は帰りの日程変更するんじゃないのかね?最初からOpenにしてくれればいいのになって思うのは俺だけでしょうか。

クアラルンプール経由
マレーシアでストップオーバーの場合、楽天トラベルでは該当チケットはなくて、e-tourでは該当するものが見つかった。
といってもこちらはケープタウンとの往復チケットでイスタンブールからオープンジョーをするものではない。それにe-tourでは電話などは受け付けていないので、ここで購入するのは不可能だろう。
ただ、別の旅行代理店に確認したところ、¥199,000でこのチケットは購入することができるようだ。

こちらはマレーシア航空 180日Fix/Openのチケット。マレーシア航空の場合、帰りの日程変更は¥7000で、チケットとしても手数料も安い。
ただ、今回の旅行は半年程度を予定しているのだけれど、実際180日って制限されると、オーバーしてしまう可能性もあって不安だ。1日でもオーバーしてしまった場合チケットは紙くずになってしまう。
とはいえ、全然余裕かもしれないし、まったく予想がつかない。
こういう場合は少し高くても長いほうを取っておくというのがベストなのかもしれない。
それにシンガポール航空ってのはちょっとあこがれの航空会社だ。ただ、¥50,000の差ってけっこうあるんだよね。まだいろいろ買うものあるし。


もう1つの苦悩はオーストラリア。
尋ねたい人がいるのだけれど、この旅行にどうやってオーストラリアを組み込むかはかなりの悩みどころだ。いい意見があったら教えてほしい。

今のところ、HISのタイ支店から見つかったバンコク発のシドニー、メルボルン行きが安そうだ。これなら気兼ねなく行ける
問題は東南アジアの旅はハノイが目的地なので、ハノイからバンコク間や、オーストラリアから帰ってきて、バンコクからシンガポールへどう移動するかだ。




2009年8月4日火曜日

南下か北上か

シリアのVISAを取得するために必要な就労証明書が今日届いた。
これでシリアのVISAを取得するための準備が整ったわけだけれど、取得時間の調整が難しい。なんせ月、水、金の9:30~11:30しか受付をやらず、さらに受け取りに行くのは平日の13:30~14:30という、社会人にとっては非常にやりづらい時間帯をあえて狙ってサービスして下さっている。それでいてVISAの発行には一週間以上だなんてね。もう言うことなしですな!

なんて愚痴を言ってもどうしようもないか。だったらシリアに来ないでくださいと言われてしまいそうだし。
パレスチナ問題で揺れる中東を通らなければ、この旅行の意味は激減してしまう。
せっかく情勢を追ってきたイラク、イラン、アフガニスタンは今回あきらめることにしたし、せめてイスラエル周辺諸国は自分の足でたどってみたい。

今考えているのは、ケープタウンからイスタンブールを目指すのか、イスタンブールからケープタウンを目指すのか、どちらかということだ。
イスタンブールから南下していけば、イスラエルよりも先にシリアを通過することができるので、パスポートにイスラエルのスタンプを押されても気にする必要はない。
しかし、北上していく場合は、シリアよりも先にイスラエルに寄るルートを通ることになる。これはイスラエル入国(とイスラエルからヨルダンへの入国)のパスポート問題の危険にさらされることになる。
イスラエルのスタンプについては、拒否すれば押されないとか、別紙に押してもらうことができるような話もあるが、それが可能かどうかは常に流動的だし、おそらく入国審査に対応する役人によっても違ってくるだろう。せっかくこれから苦労して取ろうとしているVISAが無効になるようなことだけは避けたい。

もう1つ、悩んでいる理由はアフリカのメインをタンザニアにしたいということだ。メインディッシュは後にとっておきたいし、アフリカに慣れてきたところでサファリなんかができたら面白そうだと思うんだよな。
なんてことを想像しているときが一番楽しいのかもしれない。



2009年8月2日日曜日

イチゴと東南アジア

今日は、来年からお世話になるストロベリーフィールズに行って、作業を手伝いつつ旅行の話をしてきた。

ストロベリーフィールズでは、今はイチゴの苗を植えている最中。親の苗から生えてくるランナーから根が出始めている子の苗を切って、それを1本1本植えていく。
親の苗から切り離されたばかりの子の苗はデリケートで、こまめに潅水をしながら作業をしなくてはならない。当然1本1本手作業で植えていくのだが、慣れた人は驚くべきスピードで作業を進めてしまう。こういう作業が積み重なって農作物ってのはできてくるわけで、普段食べるものにも感謝しなきゃなぁということを作業をやるたびに実感する。



旅行についてはというと、前回お手伝いに来たときに社長の遠藤さんには世界一周旅行をしたいと伝えたらとても賛成してくれたし、それどころか遠藤さん自身が行きたいって言っていた。
とりあえず賛成してくれたことには一安心だったが、もともとは2010年の1月くらいから研修を始めるということだったので、旅行が延びた場合の人手のことを気にしていた。そもそも、東南アジア、中東、東アフリカ、南アフリカを回るのに3ヶ月は厳しいんじゃないかと思っていた。
このことについて聞いてみると、むしろ遠藤さんのほうから、”タイなんていようと思えば簡単に1ヶ月くらいいれちゃうからねぇ、生活を見るためには東南アジアで3ヶ月くらい必要なんじゃない?”って感じで言ってくれた。”アフリカなんてわからない土地なんだし、全部で半年くらいかね?”ということで、あっさり半年間の旅行を許してくれた。ありがとうございます!

しかも、東南アジアについて詳しく教えてくれて、マレーシアに住んでいる知人も紹介してくれた。これでその人を訪ねるという1つの目標ができて、かなりうれしい。やはり旅行では現地の人の生活を感じたいし、そのためには現地の知人を尋ねることが一番だと思う。

帰りがけに、名刺なりTシャツなり、ストロベリーフィールズと自分のことをアピールできるようなものを作ってもらえないか相談をした。そういったものがあった方が旅先で出会った人に覚えてもらえるだろうし、話題を作るきっかけにもなるだろうし。それで、ストロベリーフィールズをワールドワイドにできたら余計におもしろい。

2009年8月1日土曜日

チケット見積もり

世界を旅しようと決めて、世界一周チケットというものを発見してから、世界一周チケットをどう使いこなそうかということを考えてきた。
しかし、テレビの宣伝なんかで見るとわかるように格安チケットってのは本当に安い。
上海まで2万円だとか、カリフォルニアまで5万円だとか。
そういうのを組み合わせたとしたら、実は世界一周チケットってそんなにお得なものではないのかもしれないということを改めて考えていた。
しかも、今考えている旅行は飛行機に乗っていろんな都市を回るのではなく、地域に着いたらほとんどは陸路で移動し、そこの人たちの生活を感じようと考えているわけだから、世界一周チケットのメリットをいかせていないことになると考え始めた。
そういうことで一度、旅行代理店に相談に行ってみた。

代理店に着くと、それぞれ地域ごとにブースが別れているのだけれど、僕のプランの中ではシンガポールを最初の拠点として考えているから、まずアジアから見ていった。シンガポール2.5万円とか書いてある!これで行ければめっちゃ安いですな。
アジア担当の人に僕の旅行プランを話した後、自分が考えているチケット購入方法について確認してみた。
”格安チケットを買って、往路を破棄するってのはどうなんでしょうか・・・”って言ったら、"それは無理です"ってキッパリ否定され、何考えてるんだこいつは?って目で見られた。
何やら、格安航空券は格安である理由がいろいろあるらしく、キャンセル料を後から請求されるということなのだ。
人によっては破棄して搭乗しなかったことで正規料金並みの額を払わされる人もいたらしい。
格安チケットからすれば正規料金のチケットは信じられないくらい高額だ。
(シンガポールと成田の往復で28万くらいするらしい。)
とはいえ、納得いかないことはいくつかある。そもそも、往復料金で買っているのだから、復路に乗らなくたって料金を追加で払う必要はないんじゃないか?
到着するまで航空会社が待って、その請求が来るみたいなことも言っていたが、直前に間に合わないみたいなことを電話すればその額も請求されることはなくなるんじゃないの?なんて考えてみたりした。
なんか言いくるめられたような感じがして、納得いかないことが多い。
そして、じゃあ片道チケットでってことになると、復路の航空券がなければVISAがどうこうという話になる。だったら、俺がblogで見たりしたバックパッカーはどうやって旅してるわけよ?って答えにはあいまいな回答しか帰ってこない。
国によっては、いろんな人に入国されて居座られてはこまるってのはわからなくはないけど、じゃあ陸路で入ってくる人はどうするのって聞きたくなってしまう。
あんまり対応している人自身がよくわかっていないのだろうかという疑問を持たざるを得ない。

なんだかんだでいろいろ話しながら、出てきた案で一番使えそうなのは以下のようなチケットを購入すること。
Narita - Singapore - (東南アジアを周遊) - Instambul - (中東からアフリカにかけて自力で移動) - Cape Town - Singapore - Narita

成田発、往路の行き先がケープタウンもしくはイスタンブール、復路の出発地がイスタンブールもしくはケープタウンという、ケープタウン/イスタンブール間でのオープンジョー・チケットになる。
ケープタウン/イスタンブール間というまるまる1大陸入ってしまう距離をオープンジョーする人ってどれだけいるんだろうか?これは旅行者にとってはいいネタになるかもしれない。

上記のチケットで買えば、今回のたびで行きたいところのオーストラリア以外を見て回ることが可能だ。
オーストラリアには是非とも尋ねたい人がいるのだが、日本に帰ってきてから個別に行った方が効率的なのかもしれない。

予防接種 第2回

前回受けた予防接種から2週間が経ち、2回目の予防接種
今回は、A形肝炎の2回目と破傷風の1回目(破傷風は1回のみしか受けない)の予防接種を行う。残りの狂犬病の2回目と黄熱病については8月に東京検疫所で受けることになる。

前回、1度受けているので今回は体温を測定して、同意書にサインをしてから注射。看護士さんの技術が高いのだと思うが全然痛くなかった。