先日、円高が進んでついに80円台を割って、
76.25円にまで到達。
史上最安値を更新したドル/円だが、
今は80円台の水準にまで戻している。
個人的には以前からドルについてはかなり悲観的で、
あまり積極的に持つべき通貨ではないと考えていた。
しかし今回のこの76.25円、もしくは今後数カ月以内に
さらなる円高の記録を更新して、
2007年から始まった円高傾向が
終焉するという可能性を考えるようになった。
その原因は今回の原発事故、協調介入、
量的緩和の開始などなど。
多くの原因が絡んでドル/円は
ここ数年間続いた円高時代を終えるかもしれない。
ひょっとすると1971年のニクソンショックの1ドル=360円から
始まった40年間の円高局面が終了する可能性すらありうる。
円安に向かうなら輸出型の日本の経済が
救われてよかったなんて考える人もいると思うが、
今後、上がっていくであろう物価を考える必要がある。
原油やガスなどのエネルギー、
小麦粉やコーヒーなど食品、
そのほかの金属などの商品価格が高騰した場合、
円高傾向にあった時よりも
物価がさらに上がっていくことになる。
そういった生活の被害を被りやすくなるのは一般消費者だ。
その場合は円安がいいなんて言っていた人は
考え直すのではないだろうか。
たとえば今ガソリンが150円程度なのは
1ドル=80円だからであって、
1ドル=120円だったら180円くらいになっているかもしれない。
米国はリーマンショック以来、大量にドルを刷って、
量的緩和を実施し、自国の通貨を傷つけている。
日本もその道に走ってしまうのだろうか。
しばらくドル/円の動きに着目しておこう。
なお、ここでドルを買ってその後円高になって
損をしても、責任は取りませんから。

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