2011年3月29日火曜日

世界から見た日本

福島ではついにプルトニウムまで発見されて、
状況は収まるどころか悪化しているように思われる。
東電はお手上げで、原子力について先進国のフランスに
助けを求めているという記事まである。

そういえば今回の地震、
東北関東大震災なのか、東日本大震災なのか、
NHKと民法で呼び方が違うし、
いったいどっちなんだろ?

今回の大震災について、
日本は世界から注目を浴び、
世界の人々が応援してくれている。
台湾なんて、あの小さな国が
3億円もの義援金を寄付してくれるという。

Facebookでも多くの友達が
日本のことを心配し、
声をかけてくれた。

あらためて気づくことは
関心を持ってもらえるということは
それだけで大変心強いということだ。

逆に考えると僕は、
世界の人たちに対して
どれだけの関心を持っていたのだろうか。

今、この日本の大地震と同時期に
同じかそれ以上の注目を浴びているのは、
リビアの内戦だろう。

少し前に触れたように
リビアではカダフィ大佐の政府軍と、
それに対抗する反政府軍の内戦が続いている。
国連安保理ではリビア市民保護を目的に
NATO軍が結成されているが、
NATO軍は明らかに反政府側について、
戦争に参加している。
これは内政干渉に他ならない。

この内戦の被害を受けている人たちに対して
自分はどれだけ思いを寄せているのだろうか。
まずは関心を示すこと、それくらいはやっていきたいと思う。

今は震災後だし、被災者の方々の心配をすることは
当然のことだと思うし、何かできることをしたいと思う。

自分が今のところできたことは募金くらいだろうか。
今、東北に行っても邪魔になってしまうだけだし、
もう少し落ち着いてきたら行ってみようと思う。

2011年3月25日金曜日

原子力について考える

今回の福島原発問題は、日本だけではなく、
世界のエネルギー政策に対して大きな疑問を投げかけた。

ここ数年、原子力推進へと向かう力が大きくなってきたので、
今回の事故はそんな矢先のまさに考え直す機会となった。

震災後から今日までで、その危険性が露呈されるようになったが、
原発は脱石油、温暖化防止策、エネルギー自給率のアップと言われ
原発推進が進められていた。

以下のホームページで原発について
いろいろ書かれているのでご参考にどうぞ
http://www.enecho.meti.go.jp/genshi-az/index.html
今は危険だとわかるものが、かなりいいこと尽くしかのように
書かれていることを理解していただけるのではないだろうか。
ああいうふうに書かれているのは、原発推進派のHPだからだろう。

安全だと言われてきた原子力だが、
世界では古い原子炉の見直しや、
建設中もしくは建設予定だった原発計画の停止など、
今回の事故が世界に与える影響は大きい。
脱石油を掲げ、原発を推進する計画を発表していたオバマ大統領に
とっても頭の痛そうな問題だ。


さてさて、原発を中止したからといって、
人間がその分の電気を使わないで生活するかというと、
そうもできない。
そうすると、その代りに使うのはやっぱり
石油、天然ガスなどに頼らざるを得ない。

原子力は確かに危険だが、
石油などの燃料はいつかは底を突く。

単純に原子力に反対するだけではなく、
現状を捉え、将来を見据えて、
エネルギー政策を考え出さなければならない。

2011年3月24日木曜日

円高時代の終焉が近い?

先日、円高が進んでついに80円台を割って、
76.25円にまで到達。
史上最安値を更新したドル/円だが、
今は80円台の水準にまで戻している。

個人的には以前からドルについてはかなり悲観的で、
あまり積極的に持つべき通貨ではないと考えていた。

しかし今回のこの76.25円、もしくは今後数カ月以内に
さらなる円高の記録を更新して、
2007年から始まった円高傾向が
終焉するという可能性を考えるようになった。

その原因は今回の原発事故、協調介入、
量的緩和の開始などなど。
多くの原因が絡んでドル/円は
ここ数年間続いた円高時代を終えるかもしれない。
ひょっとすると1971年のニクソンショックの1ドル=360円から
始まった40年間の円高局面が終了する可能性すらありうる。

円安に向かうなら輸出型の日本の経済が
救われてよかったなんて考える人もいると思うが、
今後、上がっていくであろう物価を考える必要がある。

原油やガスなどのエネルギー、
小麦粉やコーヒーなど食品、
そのほかの金属などの商品価格が高騰した場合、
円高傾向にあった時よりも
物価がさらに上がっていくことになる。
そういった生活の被害を被りやすくなるのは一般消費者だ。
その場合は円安がいいなんて言っていた人は
考え直すのではないだろうか。

たとえば今ガソリンが150円程度なのは
1ドル=80円だからであって、
1ドル=120円だったら180円くらいになっているかもしれない。

米国はリーマンショック以来、大量にドルを刷って、
量的緩和を実施し、自国の通貨を傷つけている。
日本もその道に走ってしまうのだろうか。
しばらくドル/円の動きに着目しておこう。

なお、ここでドルを買ってその後円高になって
損をしても、責任は取りませんから。

2011年3月22日火曜日

春の到来

このたびの地震で犠牲になられた方々の
ご冥福をお祈りすると共に、
被害を受けられた被災者の方々に
心よりお見舞い申し上げます。


ここ茨城は東北ではないけれども、
かなりの被害を被った被災地です。
にもかかわらずあんまり目立たないので、
うちらの間では、”忘れられた被災地”って言ってます。

最近では福島原発事故の影響で、
農作物への放射線問題についても
茨城はけっこう被害を受けている。

このような震災がきたり、
いろいろ身の回りで起こっていて、
気分はまったく春とは程遠いけれど、
季節は確実に春に近づいてきた。

1つは親苗の準備。
まだ今年の収穫が続いている者の、
来年のための親苗を準備しなければならない。
苗は冬を乗り越えて育ってきたので、
次は土づくり。
収穫の合間をとって、親苗のベッド作りだ。
この時期が来ると春だなーという感じ。

2つ目は花粉症。
これは何十年に一度の大災害の時だろうが毎年やってくる。
去年は南アにいたから楽だったけど、日本の花粉時期はきつい。
春に楽しいイメージを抱く人も多いかもしれないが、
自分にとってはつらい春。
今年は特につらい春になってしまったなぁ。

3つ目は苗の成長
いっつも苗をしっかり観察するようにしていたのだけれど、
震災以降は忙しすぎてすっかり観察がおろそかになっていた。
久々にしっかり観察しなきゃと思ってみてみると、
苗がずいぶん変わっている。
葉っぱが厚くなって、葉柄がかたくなって、
木が全体的に大きくなって。。

毎日見ているイチゴもしっかり観察しなきゃな。
見るだけではダメ、しっかり観ないと
気付くことにも気付けなくなってしまうので。

2011年3月11日金曜日

地震 in 下妻

いつもどおり、朝日が昇る少し前から収穫を開始。
いつもどおり、お昼前くらいに収穫を終えて、
いつもどおり、軽く昼飯を食べてから、
いつもどおり、選別を始めた。

そして、選別中に地面がふつふつと動いた。
いつもどおりじゃない。
いつもどおりなら、地震は横に揺れるのに
なんか地面から湧き上がってくるかのような縦揺れ。
これはやばい、かなり大きい地震が来る!

そしてついに揺れが始まる。
揺れる揺れる、やっぱりデカい!
棚を倒して、本が吹っ飛んで、それでもまだ揺れる。
あれ?止まらない。
長いぞ、今回の地震はっ!

並べて積んでいたイチゴたちをおさえていたけど、もう無理。
ごめんなさいイチゴさん、
イチゴも地面に散乱。

ちょっとおさまった瞬間に事務所から外に出る。
その後も地震は続く。

ようやくおさまったかと思ったところで、
ちょっとのぞいてみるともう中は
しっちゃかめっちゃか。

普段でさえ、もので埋め尽くされている事務所だけど、
地震ですんごいことになっている。
トレーに積んでいたイチゴは地面に飛び散り、
棚に積んでいた箱やふたは散乱。
棚自体が倒れて、壊れているし、
冷蔵庫の上に積んであったトースターも下に落ちて、
冷蔵庫そのものも動いていた。



そして外に出て道を見てみたが、
余震は続き、トラックたちも揺れている。



道に亀裂が入っている!
10cm以上段差ができてるっ!

いったん、自分の家を確かめるために一回帰宅。


帰り道で目にしたものは、塀が崩れ落ちている光景。
それに、信号がついていない。

いったいどうしちゃったんだか、
まるで日本ではないみたい。


自分の部屋についてみると、当然なんだけど
電気はつかない。
キッチン棚の扉があいて、食器が散乱、
観葉植物の土が飛び散って。。
でもラッキーなことにテレビだけは大丈夫だった。
ふぅ。

一応部屋を確認して大した問題もなかったので
またまた農場に戻る。
農場の後かたずけはこれまた大変。
いつもなら電気でハウスを開け閉めするのだが、
電気がつかないものだから手動でやるしかない。
いつもなら30分の作業が4人掛かりで1時間。
ほとほと電気ってのは重要なもんなんだな。

そんなこんなで真っ暗になった中を帰宅。
やっぱり信号はついていない。

そして帰ってみたらいつの間にか水もでなくなった。
電気もつかないからろうそくに火をともす。
こんな生活どこぶりだろう。
ベトナムでは火事騒ぎを起こしてしまったので
ろうそくの火を忘れずに消して寝た。

2011年3月8日火曜日

中東の混乱とガソリン価格の高騰

最近のニュースでもよく取り上げられるようになってきたが、
ガソリン価格の値上げが続いている。

WTI原油価格は100ドルを超え、
2008年の最高値150ドルが意識されるようになってきた。
原因は中東地域のデモなどの影響による生産減少が
懸念されていると言われている。

サウジアラビアが増産を発言し、
一時的に原油の上昇がおさまっているようだが
本当に増産するんだか。。
そもそもサウジは過去2回増産するって発言して増産してないし。
国の発言だからって信用できない。

価格高騰の原因と言われている中東の混乱は、
チュニジアのジャスミン革命から始まり、
エジプトに広がってムバラク大統領が辞任した。
その後も、バーレーンやリビアに広がって、
リビアではカダフィの政府勢力と反政府勢力との
内戦状態になっている。
欧米日のマスコミはカダフィを悪者にしたいようだけど、
これも実際にはどうなんだろうか。
西側の政府勢力と東側の反政府勢力。
カダフィを支持する国民もいれば、反対の国民もいる。
そもそもリビアは別々に統治されていた地域が1つになった国だ。
石油は東側にあるが、西のトリポリにいるカダフィが実権を握っていた。
しかし、強いカダフィがいたことで
外国からの利権侵害を守ってきたともいえる。
石油利権を取り戻したい東側と、今の実権を維持したい西側。
さらにこの混乱に乗じて石油に関して有利な立場になりたい欧米。
リビアの内戦は簡単には終わりそうにない。



さてさて、東京にいたときは車を使ってなかったけど、
車を使う身になってからは石油価格の上昇は手痛い。

さらに農業はエネルギーをたくさん使う。
石油を使うし、電気も重油も灯油もガスも水も。
だからエネルギー価格が上がったら、
食料価格が上がるのは仕方がないことなんだろうな。
石油が上がったからって、すぐにそのコストを
上乗せすることはできないからそこらへんも難しい問題。