ダハブは紅海に面している街の1つで、多くのダイバーや旅行者がここを訪れている。紅海のきれいさはマレーシアやタイにいる頃から耳にしていたほどで、ダイビングのライセンスを取得した大きな理由の一つでもある。そして、「ジョジョの奇妙な冒険 第3部」でダイビングの舞台になった場所でもある。
ダハブはそんな憧れのダイビングスポットであったのだが、アフリカ縦断中に聞いたダハブのよさといえばシュノーケリングの話ばかり。モザンビークのトーフでもジンベイザメに会えるのはシュノーケリングだったし、ここダハブもシュノーケリングなのかぁと、せっかく取得したダイビングのライセンスがちょっと寂しい感じがしていた。
とはいえ、なんだかんだ言いながらもせっかくライセンス取ったんだしダイビングをすることに決めた。ここでは深い場所を潜る前にチェックダイブとして近くのダイビングスポットでチェックダイブを行わなければらならない。チェックダイブと言っても近いところで普通にダイビングをして、浮力とエアーの持ちをそのときにチェックする程度だ。問題がなければ他の場所でダイビングをしてもいいということになる。
ダハブの有名なダイブスポットといえば、ブルーホールとキャニオン。ブルーホールは100m以上の深さがある場所で、フリーダイバーたちが50m以上も潜ったりするような場所だ。キャニオンは海に裂け目ができて、その中に潜って地形を楽しめることができる。
僕が到着した日よりも少し前からダハブの海が荒れていたようで、特に到着した日は、こんなところでシュノーケリングなんてやるのか?って疑ってしまうほど波が高かった。当然そんな波が荒れていてはダイビングにもあまりいい状況とはいえない。2日目にチェックダイブのために潜ったが、近場の波の影響を受けないところしか行くことができなかった。3日目、ちょうどアドバンスドのライセンスを取る講習生たちがブルーホールとキャニオンに行くということで、彼らに混じってダイブに出発した。
昨日までの波の大きさがうそのように、今日の海は穏やかでキャニオンに着いたときはほとんど波がたっていなかった。1本目はキャニオン。ここでは、裂け目に入って地形を楽しむわけだが、その裂け目を外から見ると先に入ったダイバーたちの気泡が水面に立ち上っていく様子を見ることができる。瀧が逆流するように立ち上っていく気泡を見れるのは圧巻だった。その景色を楽しんだ後、今度は自分が裂け目に入っていく。裂け目のそこから周りを見渡したときの景色がまたよくて、ダイビングしてよかったーと思ってしまうような景色だった。さすがに興奮したのか、裂け目の前まではほとんど酸素を使っていなかったのに裂け目から上がったところでかなり酸素を消耗してしまった。
2本目はブルーホール。こちらも見所はなんといっても地形。エルベルと呼ばれるエントリーポイントからブルーホールに近づいていく。右側には山のようにさんご礁が反りたち、左側は水深が深いので暗い闇が広がっている。透明度は今まで経験したことがないほどだ。紅海の珊瑚はとてもカラフルなのだが、遠くに見える珊瑚は光の屈折からほとんどが青みがかかっているのだが近づくに連れてそれらの色がカラフルに見えてくる。そして、ブルーホールに行くとみものは魚ではなくて人間。水深20m付近にとどまっている僕らよりもフリーダイバー遥かに深く潜っていき、闇へと消えていく。彼らはタンクを着けていない。そんな人たちを横目で見ながらまたも興奮したのか酸素を使ってしまい、ダイブマスターの酸素をもらうことになってしまった。アドバンスドを取って以降は酸素の持ちがよくなってきたと思っていたのになぁ。。エアの持ちについてはがっかりしながらもブルーホールのすごさに圧倒され、充実したダイビングができた。
ダハブはシュノーケリングだと聞いていたがそんなことはまったくない。もちろん珊瑚がきれいだし、いろんな魚が見れるのでシュノーケリングもいいんだけれど、ダイビングができるなら是非ともこの海でダイビングを体験してほしいと思う。エジプトはこんないい観光地があってほんと観光大国なんだなーと深く感じた一日だった。
[宿泊] 7 HEAVEN
[場所] Dahab, Egypt
[料金] ドミトリー 10EP,20EP ダブル 30EP,45EP,80EPなど
[サービス] ホットシャワー、コールドシャワー、ファン、エアコン、有料Wi-Fi、飲み物はいつでもフリー
[コメント] 部屋が多くて選択肢が豊富。宿のオーナーのサミールは有限実行のいいおっちゃん。水道水は薄めの海水(DAHABの水道水は基本的に海水)

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