トルコの長距離バスはとにかく快適だと前に書いたと思う。まずはバスがきれい。今乗っているバスはつい最近から使っているように見える。さらに足を伸ばせるスペースが広いし、リクライニングも深い。そして、飛行機の中のようにコーヒーや紅茶などの飲み物とちょっとしたスナックのサービスが付く。(実はスーダンのバスもすごくて、トルコのものほどきれいではないがサービスは同じくらい!めっちゃ暑い国だからクーラーのありがたさが余計に分かる。)
カッパドキアの町ギョレメからイスタンブール行きのバスに乗っていたところ、蝶ネクタイを付けたアテンダントがチケットを確認し始めた。前の席に乗っていた乗客の様子を見ていると、イスタンブールのどこに行くのかを確認しているようだった。イスタンブールはとても大きな都市なので、バス停についてからは各方面にシャトルバスがでると聞いていた。
蝶ネクタイのアテンダントが僕のところに着たのでチケットを渡してみると、「*@!(-%&*?」。えっ?今なんていった?ちょっと困った顔をして、「I wanna go to ...」と言うと、その蝶ネクタイは「No English!」と返してきた。えぇっ、快適なトルコのバスでこんなことが起きるの?さっきのはトルコ語だったのかよ。まだこっちがしゃべり始めたころだったのに、No Englishって遮られたぁ。ほとんどが海外からの観光客が乗っているバスで、アテンダントが英語をしゃべれないとはどういうことだ?飛行機内で英語が通じないようなもんだぞ。これがボロボロのエチオピアのバスなら理解できるが、快適トルコのバスではちょっと理解に苦しむ。しかもトルコ人ってすごい優しい人が多くて、町を歩いていたらチャーイに招待されたり、写真を一緒にとってほしいと求めてくるような人たちなのに。
待てよ。この顔、どこか見覚えがある。
白いシャツに蝶ネクタイをしてごまかしているが、この顔はどうみても”くりぃむしちゅー”の有田だ。口が半開きになったときは特に有田だ。有田だったらこのサービスの悪さも仕方がない。今回だけは許してやるか。
次に有田が回ってきたときはドリンクのサービス。このドリンクのサービスがトルコはすごいんだよなぁ。あったかいお湯も用意されている。「Coffee or Tea?」と聞いてきた。なんだ、英語もしゃべれるじゃないか、なかなかやるねーと思って「Coffee, please」と応える。有田は慣れた手さばきでコーヒーを準備してくれた。その後、前のほうに戻ってから配りだしたのはコーラやミックスジュースだ。おいおい、コーヒーと紅茶以外にそういう飲み物もあるんじゃんかぁ。そういえば前に乗ったバスもそういうのあった。コーヒーだと眠りにくくなるからジュースの方がよかったのに最初からなんでコーヒーか紅茶か限定してくるんだよ、やっぱりサービスは有田級かぁ。まっ最後にいい写真が撮れたからいっか。
[移動] Goreme - Istanbul
[手段] バス ( お菓子とジュースを有田がサービスしてくれる)
[価格] 35TL (言い値は40TL)
[時間] 12時間半程度
[コメント] イスタンブールから来たときは45TLだったのに帰りは35TL。長期旅行をしているとこういうことはよくある。
