まずは、ビザ。今まで回ってきたアフリカの南部・東部の国々は、ビザが不要、もしくは国境でビザの取得が可能だった。しかし、エチオピアは国境でビザを取得することができない。そのため、ナイロビでエチオピア大使館に行ってビザを取得する必要がある。
アフリカ南部を旅行中に出会った人や、宿にある情報ノートから情報を入手していからこそよかったが、ビザを取得せずにエチオピアに行ってしまうと大変なことになる。なにせ、アフリカ縦断で一番過酷と名高いナイロビ-モヤレ間の移動を終えた後に、ビザがないのでエチオピア国境で追い返されることになる。そして再度ナイロビに戻って、ビザを取得した後にまたモヤレまで移動しなければならない。あの移動を3度もやらなければならないとは。。いったい何日かかるんだ?できればマネはしたくない。
また、僕のルートの場合はエチオピアからスーダンに入ってエジプトに渡るので、スーダンのビザも取得しなければならない。スーダンもエチオピアと同様に国境でのビザ発行は行ってくれない。エチオピアの首都アジスアベバでもスーダンのビザは取得できるらしいが、どれだけ時間がかかるのかわからないので、取得できるところで取得しておくというのが旅の鉄則だ。
さて、これで準備OKかというとそうではない。
エチオピアはダニ、ノミ、南京虫の格好の住処だ。いったい何人の旅行者から虫の被害話を聞かされたことだろうか。
そこで必要になるのが、1.ビニールシート 2.防虫スプレーだ。エチオピアではきれいに見えるベッド(あんまりない)でも虫が潜んでいる確率は大だ。ベッドにビニールシートを敷いて、その上に寝袋を広げて寝袋の中で寝るのがエチオピアでの基本的なテクニック。宿のベッドがめっちゃ汚く見えても、ビニールシートをかけてしまえば見えないので気分的にも楽になし、ビニールシートは必需品だ。もちろん、寝心地はよくはないが。。注意しておくことは、エチオピアは基本的にベッドのサイズがダブルベッドなので、大きなビニールシートを用意すべきだということだ。だいたい、2.5m×2mであれば十分だろう。大きなビニールシートでおいてある枕ごとベッドをすっぽり覆ってしまうのがコツだ。
防虫スプレーを持っていればビニールシートを敷く前に一度ベッドにかけておくべきだろう。ナイロビでは簡単に手に入れることができる。ここまでやっても虫の被害に遭う人もいるらしい。
また、虫に注意しなければいけないのはベッドだけではない。バスの中のカーテンやイスも危険だ。不安な人はバス用のビニールシートを買うか、虫が入ってこれないようなウィンドブレーカーのような生地の服を着るべきだろう。
エチオピア人は、僕らとはDNAが違うのか、生まれついてから免疫ができるのか知らないが、ダニがはびこっているベッド寝てもまったく被害に遭うことがないようだ。彼ら自身も理由は分からないらしい。というかなんでお前らかゆくなるの?って思っている。だから今後、もしかしたらエチオピアが発展したとしても虫の被害が減るという希望的観測は持たないほうがよいだろう。
これで大体準備はOK。上記はマスト事項だが、準備しておいた方がいいもがある。それは、食料。
エチオピアの主食といえば、インジェラだ。
ウィキペディアの写真では一見クレープのように見えるが、実際のものはところどころ灰色がかっていて、日本人旅行者の間では、「すっぱい雑巾」と呼ばれている。味が雑巾味なのではなくて、見た目が雑巾で、味がすっぱいのでそう呼ばれている。インジェラは人によって当たりはずれがあって、大丈夫な人は大丈夫らしい。しかし、ダメな場合には場所によってインジェラ以外の選択肢がないことがあるので、缶詰やスナックなど簡単に食べられるものを持っていくのがいいだろう。
ちなみに電熱コイルとコップで何か簡単に調理をしようと思っていても、停電のために電気が使えないことが多々ある。エチオピアでは停電は頻繁に起こっている。
最後に、実はこれが一番重要かもしれないが、旅行を楽しもうという気持ちと気力と体力を持ってエチオピアに臨みましょう。
