2010年10月30日土曜日

白マルチ

土耕の方は黒いマルチですが、
高設には、白いマルチを使います。

白いマルチを使うと、
光が反射して、
日の当たらない場面でも
赤い色付きがよくなるそうです。

土耕のマルチが黒いのは、
地温を保つためで、
地温を十分温かく
保てるのであれば、
白いマルチの方が
いいらしいんです。

高設では、マルチの上に、
さらにプチプチを貼り付けていきます。
イチゴがスチールの部分に当たって
痛まないようにするためです。

このプチプチを付けている最中に
さっそく洗礼を受けてしまいました。

首元をミツバチに刺されたのです。
最初はチクッってする程度だったんですが、
次第にちょっとづつ痛くなってきました。

ミツバチは針を残して去っていくので、
先輩に針を抜いてもらいました。
その後、例のキンカンをぬります。
ほんとに効くんだろうか。。

ハチに刺されるというのも、
イチゴ農家への1歩だと思い、
我慢するしかないですね。

ひどくならなければいいんだけど。。

2010年10月28日木曜日

赤いイチゴ

農場のイチゴが
赤く色づきました。
甘い、いい香りがしてきます。

最初に苗刺しをしたといには、
根っこもほとんどなかった苗が
立派に育って実をつけて、
ちょっと感動的です。

まだまだ実がなっている苗が少ないので
収穫までは時間がかかりそうですが、
じっくり待つしかないですね。

2010年10月26日火曜日

マルチ その2

マルチ張りは仮止めだけでも
かなりの時間がかかってしまいました。

一通り終わったところで、
今度は本止め、
1本1本の苗と苗の間を
2か所ずつホチキスで
止めていきます。

まずは第2圃場の小さいハウスは
マルチ張り完了。

写真の奥あたりは、
友達が植えてくれたところです。



次は第1圃場です。
ハウスの広さは
このハウスの3倍近い。。

2010年10月25日月曜日

登山家 栗城さん

昨日、登山家の栗城さんが
テレビで取り上げられていました。

単独・無酸素で各大陸の山々を制覇し、
現在は、エベレストに挑んでいます。

2年くらい前に
たまたま行ったセミナーで
たまたまひょっこりあらわれて
ちょこっとお話を聞かせてくれました。

登山家になったきっかけや、
竹竿を腰につけていて
クレバスに落ちずに助かった話など、
本人から直接聞く話は
楽しいもんです。

栗城さんは登山するために
企画を立てて、
自分で営業活動して、
スポンサーを探して、
努力しているんだそうです。

大変そうだけど、
面白そうな生き方だなー。
僕も夢に向かって
がんばらなきゃいけないですね。

詳しくは、以下のHPで。
http://kurikiyama.jp/
http://kuriki.yahoo.co.jp

2010年10月24日日曜日

ミツバチさん

農場のいちごたちから
少しずつ花が出始めました。

予定よりも開花が
少し遅れていて
心配な面もありますが、
花が出ているところもあるので、
ミツバチをハウスに入れ始めました。
(実は導入したのは一昨日ですが。)


これから収穫時期をへて、
半年間以上
お付き合いしなきゃいけないので、
仲良くやっていきたいですね。

さっそく花粉を運んでくれているようです。



ハチに刺されてしまった時は、
すぐに薬で対処してくださいと
言われたんですが、
その薬、
特別な薬かと思ったら、
キンカンでした。。

ん~、大丈夫かな。
アナフェラキシーショックだけには
なりたくないです。

2010年10月23日土曜日

月と農業

下妻は何にもないとこですが
何にもないからこそ
夕日や月の景色が
すごくきれいに感じます。

今日は満月ですね。

自分のカメラが
携帯カメラなだけに
ちゃんと撮れないのが残念。

実は月と農業は
非常に関連性が高いんです。

月と地球の重力によって
潮の満ち引きに影響があったり、
月の光加減が
生物に影響を与えたり、、

苗を植えるとき、
防除をするとき、
葉かきやランナー取りをするとき、
月のカレンダーを見ながら、
どの時期に作業するかを
決めます。

単純に満月とか
新月っていうんじゃなくて、
月齢がこのくらいだと
どうした方がいいとか、
どうしたらあんまりよくないとか
いろいろあるわけです。

たとえば、
イチゴを定植するのは
若潮がいいらしいのです。
若潮とは月齢の11か26。

ちなみに月齢では
新月が1、満月が15で、
30で一周します。

今年の定植は
これにならって
月齢25,6の9月4,5日でした。

2010年10月21日木曜日

マルチ

ついにこの時期が来ました。
マルチ張りです。

多くの人は、
名前は知らなくても
見たことはあるんじゃないでしょうか?
畑にある黒いビニールみたいなやつ。
あれがマルチです。

僕が初めて知った
農業っぽい用語です。

くそ暑かった夏も
いつの間にか通り過ぎ、
夜温もだいぶ下がってきたので、
温度をキープするために
マルチを被せます。

まずはマルチを仮止め。
端の畝は2枚のマルチを使って
株と株の間をホチキスで
止めていきます。

仮止めは、
あくまでも仮なので、
1つ1つやらずに
ざぁーっと全体を
マルチで覆うことが
目的です。

それだけでも1日じゃ終わりませんが。。

マルチで覆うと
ちょっとダースベイダー
っぽくなりますね。

2010年10月18日月曜日

水の問題

本日は農場からちょっと離れて、
先輩の圃場にやってきた。

圃場といっても、
まだ何の設備もなくて、
将来圃場になるところ。

この場所は
もともと田んぼで、
さらに周りの田んぼよりも
ちょっと低い所にあるので、
水はけが問題になっている。

いちごはたくさん水を使うけれど、
水がたまってしまうと腐ってしまうので、
使える水の質と排水は
どこの圃場でも付きまとう大きな問題。

ここの圃場は50cm掘れば
水が出ているので、
土は泥土で固い。
この土で畑をやっていくのは
容易ではないです。

さらに雨が降った場合、
水の逃がし場所がないので
土耕栽培には難しそうな場所です。

そうは言っても、
まず水はけのために
暗渠(あんきょ)から。

ちゃんと水がはけてくれると
いいんですけどね。

2010年10月17日日曜日

親苗取り

来年の収穫のために、
この時期から親苗の準備を始めます。

収穫シーズン前であるにもかかわらず、
今日が新しいシーズンの
出発日でもあります。

栽培のスケジュールは、
10月頃に親苗を取って準備。
親苗をちゃくちゃくと育てて、
翌年7月頃に親苗から子苗を取って、
そこから子苗の育苗。
10月頃に花が咲いて、
11月頃から収穫。
翌年6月頃まで収穫して、
お疲れ様でしたということになります。

この予定からすると、
イチゴ栽培にはお休みがないんです。
それどころか、
親苗の育苗と収穫はオーバーラップしています。
イチゴ農家は大変なんですね。

写真は子苗たち。
苗から下に垂れさがっているものが
ランナーです。

このランナーの先には
苗ができてきて、
この苗が来年度の親苗になります。
ようは、来年の親苗は
今年の親苗の孫苗だということです。

病気のない、いい苗になってほしいですな。

2010年10月13日水曜日

一発屋

お笑い界では、
ニ発屋が大活躍しているようですが、
農場のイチゴでは、
一発屋がちらほら見受けられます。

一発屋というのは、
花を一回咲かせて、
実がなったら、
それで終わりの(もう新しい芽が出てこない)
苗のことをそう呼んでます。

通常は花の芽と一緒に
新葉の芽も出てくるものです。

新葉の芽がないと、
次に続かないので、
後は、枯れるだけってことです。

とりあえず一発屋さんには、
実が取れるまではがんばってもらいましょうかね。

2010年10月11日月曜日

カエル

実家の埼玉でも
見る機会が減ってしまった
カエルですが、
ここ下妻の農場にはたくさんいます。

カエルは、イチゴの害虫である
ヨトウを食べてくれるらしく、
見るとちょっと応援してしまいます。

でも、カエルがいるってことは、
ヨトウもたくさんいるってことです。

だってエサがないのに
わざわざ人間がいるとこに
来ないですからね。

2010年10月10日日曜日

屋根裏

引き続き、ハウスの見直し作業中。

写真はわかりにくいですが、
内張りの屋根に登ったところから
撮ったものです。

内張りの頂上をまっすぐ通っているのが、
ウォーターカーテン用の水を流すためのパイプです。

担当の棟のパイプが折れていたので、
修理をしました。

収穫が始まったら、
忙しくてなかなか他の作業をやる時間もないらしく、
やれることは今のうちにって感じですね。

収穫が始まったら忙しいとはいうものの、
今も結構忙しいんですが。。
まぁ、やんなきゃいけないことは、
やろうと思えばいくらでもあるわけで、
そういうのってどこの会社で働いても
変わらないかもしれませんね。

2010年10月7日木曜日

とい

ビニールハウスには
まだ僕が知らない機能がたくさんあります。

イチゴの管理をしながら、
同時進行でハウスの見直し作業中です。

ハウスの横端、
地面に接する所に”とい”があります。

ストロベリーフィールズの
ハウスは、2重構造になっていて、
外張りと内張りの2つのハウスがあります。
”とい”は内張りと外張りの間にあります。
形は、袋状になっていて
内張りの外側を流れる水を集めて、
ハウスの裏へ導きます。

”とい”が活躍するのは、
寒くなった時期です。
ウォーターカーテンといって、
内張りのハウスの屋根に
水を流し続けて
ハウス内の温度を下げないようにします。
その時、流れた水を受け止めて、
外に流す役目をするのが”とい”です。

見直して、きれいに貼り直しましたが、
実際に水を流すと
なかなか後ろに水が流れてくれないんだとか。

水を流したところをみたいですが、
あんまり寒くなってほしくないですなぁ。

2010年10月5日火曜日

開花

担当棟で1株開花しました!
他の棟ではすでにいくつか
開花している株があったんですけどね。

まぁ、実が取れる日もそう遠くないってことです。

全体的に開花してくるのは
もう少しかかりそうです。

携帯のカメラじゃ白はきれいに映りませんな。

2010年10月4日月曜日

ファンと電照灯

これから冬場になっていくのに備えて、
ファンと電照灯を設置しました。

ファンは停滞する空気を動かして
風の流れをつくってあげるものです。
湿った空気が停滞すると
苗が病気にかかりやすくなりますからね。

電照灯は眠ってしまう苗を
休眠から起こすためのものです。
自然の苗は寒い時期には
休眠状態に入って休んでしまうんですが、
それでは収穫ができません。
がんばってもらうために
電照灯で照らして起きていてもらいます。

2010年10月3日日曜日

チップバーン

チップバーンとは、
イチゴの生理障害の1つです。

葉っぱの先の色が変色し、
部分的に枯れたようになってしまいます。

カルシウムの欠乏によって引き起こされるものです。
しかし、土壌のカルシウムが足りないという
ケースはそんなに多くありません。

窒素が多すぎることによって、
窒素を処理しきれずにカルシウムが
足りなくなる場合と、
カルシウムを運ぶための水が足りないために
引き起こされることが多いようです。
窒素が多すぎるのか、水が足りないのか、どっちだ?

窒素過多でぐいぐい育ちすぎている感じもしないので
水が足りないのだろうか。
水はいっぱいあげているつもりなんだけど、
土表面の水分と土中の水分は違うからな。
ちょっと土を掘って水分を確かめなきゃいけませんな。

2010年10月1日金曜日

とちおとめの里

ベトナムにいたときに、
僕が教わりながら
一緒にイチゴをやっていた大塚さんが
栃木に農場を持っているので、
見学させてもらうために
ちょっぴり遠出して栃木県へやってきた。

ちなみに今、ベトナムでは違う人が
滞在して、頑張ってくれている。

今までいくつかの農場を見て回ってきたが、
おなじイチゴという作物を作るのに、
こうも違うのかっていうくらい人それぞれ違いがあるし、
その人が育てている苗もそれぞれ特徴が出る。

ここのハウスは単棟ではなく、
連棟になっている。

外側から見るといくつかのハウスが
並んでいるように見えるのだけれど、
中に入ってみると広い一つの畑みたいになっている。

ハウスを作る時には
土地の広さとか、
水の確保や排水など
環境条件によって
適切なハウスっていうのは変わってくる。

土耕にするか、高設にするのかなど、
決めなきゃいけないことは多い。
自分が農場持ったらどんなになるのかなぁ。


ちなみに下の写真は
道の駅にあった看板。
地球温暖化に貢献?
さらに暑くしてやろうってのか?