2011年4月21日木曜日

金1500ドルを突破

金価格の上昇がなかなか止まらない。
歴史的な高値を更新し続ける金は、
先日1500ドルの大台を突破した。

ちなみに1500ドルは1オンスの値段。
1971年のニクソンショックの前までは
金1オンスで35ドルだった。
この40年でドルの価値は1/40程度になったことになる。

この原因はQE2(量的緩和)によるドルの大量発行、
原油高によるインフレーション、
S&Pの米国債格付け見通しの引き下げ
(AAAポジティブからAAAネガティブへ)
などなど。

S&Pはアメリカの格付け会社で
サブプライム問題の生みの親みたいなもだ。
数か月前には日本国債を格下げしたが、
下がり続けるドルを下支えするため
だったという疑いがある。
そもそも日本の債務状況が悪いのは
すでにわかりきったことだ。
さらに米国の債務状況を見ても
いまだにAAAなどとよく言ってられるもんだ。
格下げされるのは必然的だが、
アメリカの格付け会社であるS&Pが
どのように格下げの発表をしていくのかは見ものだろう。

先日、ドル円については
円高傾向が終了したか、
もしくはその終了が近いかもしれないと書いた。

けれども、ひっかかることが1つある。
それは、米国債はいずれ債務不履行になるだろう
とも考えているということだ。

その時にドル円がどうなるのか、
その見通しが難しい。

要するにドルもダメなんだけど、
それに追づいするようなことをしてる
日銀の円もダメなんじゃないのってことだ。

ドルや円に比べるとユーロはもう少しマシかもしれないけど、
PIIGS(ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペイン)などの
債務の問題や、ドイツとフランスが仲悪くなってたり、
こっちも不安要素が多い。

そしたらどうすればいいのか。
史上最高値を更新中ではあるものの、
やっぱり金を持つべきではないだろうか。

金を持つことは保険だとも考えられる。
海外旅行保険とか、
火災保険とか、
地震保険とか、
万が一に備えて保険に入っている人はたくさんいるはず。

だから万が一の急激なインフレーションに備えて
金や銀など実物資産を保険だと思って持っておく。
こう考えている人はどのくらいいるだろう?
まわりのみんなが持ち始めたらそれはバブル。
今、金を買っている人がどのくらいいるだろうか。

保険に入ってて、けがをしなくてもいいじゃない。
でもけがをしたら保険に入っててよかったって思うでしょ。

それと同じように金を持っててインフレにならなくてもいいじゃない。
でもインフレになったら金が役に立つよ、きっと。

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