2009年11月23日月曜日

1ドルの宿 Siem Reap

Aranyaprathet(アランヤプラテート)からタイ国境を越えてようやくカンボジアに入国した。
まず驚いたことは、カンボジア側の国境の街Poi Pet(ポイペト)からアンコールワットで知られる街Siem Reap(シェムリアップ)までの道のきれいさだ。

ラオスを周ってきたときはタイ国境を越えたところから道がガタガタになって、屋台などの数が激減したことが記憶に新しいが、Siem Reapへの道は舗装道路になっていて非常に快適だった。ラオスのように車がジャンプするようなことはほとんどない。そんな道を通って快適にSiem Reapに到着すると、まずやらなければいけないことは宿探し。

Siem Reapまでは乗り合いバス(ミニバン)でやってきたのだけれど、その乗り合いバスにカンボジア政府だか観光局だかの人が乗っていて、彼にゲストハウスを招待された。バスに乗っている人全員が彼の招待するゲストハウスに連れて行かれ、気に入らなければ他のところにいくというシステムだ。
彼のガイドするゲストハウスに着いたのだけれど安い部屋が空いておらず安い部屋を探しているんだと伝えると、tuktukを用意してくれて、安いところまで連れて行ってくれるという。到着したところは、ドミトリーでなんと$1だ!さすがに$1の宿というのは今まで見たことがない。

普通ドミトリーというのは部屋にベッドが並んでいるところなのだが、ここはバルコニーというか部屋の外にベッドマットと蚊帳が吊られていて、そこに寝ることになる。部屋の外のスペースを少し与えられている程度に考えてもらえばいい。誰かが廊下を歩けば地震のように揺れる。蚊帳の中で寝ているものの、部屋に泊まっている人からすればドミトリーは蚊帳の外だ。

しかし、驚くなかれ共同トイレは以外にもきれいで水シャワーしか出ないのは当たり前だが、他の$5や$6の宿と比べて遜色はない。さらにインターネットは無料で、Wi-Fiも使える。外のインターネットカフェが1時間$0.75で使えることを考えるとこのサービスは脅威だろう。ここにはしばらくゆっくりできそうだ。




アンコールワットの観光には通常1日$20かかるのだが、夕方5時半以降はタダになる。到着して初日、さっそくアンコールワットの夕焼けを見に行ってきた。

[宿泊先] Garden Village Guesthourse
[住所] #434, Steng Thmey village, Svaydangkum communce, Siem Reap province
[料金] ドミトリー $1, シングルルーム $3
[URL] http://www.gardenvillageguesthouse.com
[サービス] 無料インターネット、Wi-Fi、タオル、水シャワー

2009年11月22日日曜日

タイからカンボジアへ

タイとラオスの国境の街Nong Khaiから、タイとカンボジアの国境の街Aranyaprathet(アランヤプラテート)を越えて、Angkor Wat(アンコールワット)で知られる街Siem Reapに向かうことにした。
Nong Khai(ノンカーイ)から乗り換え地であるNakorn Ratchasima(ナコンラチャーシマー)までが6時間、そこで乗り換えてAranyaprathetまでは1時間半程度でいけるという話を聞いていた。一日でSiem Reapまでいけると考えて一番早い7時のバスで出発したのだが、午後3時にNakorn Ratchasimaから出発したバスは7時過ぎにタイ・カンボジア国境に到着した。これではSiem Reapまでは行けないし、カンボジア側の国境の街Poi Pet(ポイペト)は危険と聞いているので、Aranyaprathetで一泊することにした。

Aranyaprathetの街は国境から5kmくらい離れていてtuktukを使って街まで行かなければならず、国境付近で宿を探していた。たまたま宿を尋ねたレストランで英語をしゃべれる人がいて、なんだかんだでそのレストランに一泊させてもらえることになった。レストランといっても普通に家の前に食べるスペースがあるだけで行ってみれば屋台とほとんど変わらないところだ。レストランのオーナーは英語がしゃべれないのでタイから最後に出国する直前になって指差し会話帳が役に立った。


写真の撮り方を説明している最中に撮影されてしまいました。

一泊した後、国境に向かってカンボジアのVISAを取得した。話によればカンボジアのVISAは$20で取得できるという話だったのだけれど、タイ側で聞きまくっても1100B以下で取れるようなところは見つからなかった。今のレートは$1が32B程度なので、1100Bは$34程度でかなり割高になることになる。
LAOSのアライバル・ビザはタイ国境を越えてから取得していた外国人を見ていたので、タイから出国してからVISAを取得するのだろうと思ったが、タイの出国管理で並んでいると、アライバル・ビザはクローズされましたという張り紙があった。アライバル・ビザはあきらめて、タイ側で1100B+100B(日曜日のため)払ってVISAを取得してからボーダーを越えたところ、カンボジアに入ったところでVISA取得$20の文字が。。やっぱりね。
国境を越えてしまえばよかったんだろうけど、入出国に関しては政府が関わって国に入れなくなったりすると困るという先入観があり躊躇してしまった。

移動に関してもタイ側はかなり高い。Aranyaprathet側でSiem Reap行きのタクシーやバスも手配できるが、かなりぼったくられることになる。Poi Petに入ってから無料のシャトルバスでバス停(兼タクシー乗り場)へ行ってチケットを買うほうが安く済む。それにタクシーは早いがバスはいろいろ回るから遅いとタイ側では言われるが、Poi PetからSiem Reapまでの道はほぼ一本道だし、どこかに寄るような場所や人が乗ってくるようなところはない。タイ人がうそつきだというより、国境付近では知識のない人からボッタくろうとするひとがいくらでもいるということだろう。

また、Poi Pet側では政府のものだという人が無料シャトルバスでバス停まで連れて行ってくれるのだが、その際にRielは非常に使える通貨だからということを説明されて両替をするように促される。しかし、ドルを持っていれば両替をする必要はなく、Rielは細かいものを買った際のおつりとして受け取ることになる。こちらではRielは50セントや10セントコインのようなものなので両替はしないほうがいいだろう。



[移動] Nong Khai - Nakorn Ratchasima
[交通手段] 公共バス
[価格] 210B
[サービス] エアコン
[時間] 7:00 - 14:00

[移動] Nakorn Ratchasima - Aranyaprathet
[交通手段] 公共バス
[価格] 219B
[サービス] エアコン
[時間] 15:00 - 19:00

[移動] Poi Pet - Siem Reap
[交通手段] バス(ミニバン)
[価格] $9
[時間] 乗り合いバスなので人が集まったら出発。午後1時か2時くらいが目安だと思う。約2時間でSiem Reapに到着する。


2009年11月15日日曜日

UXOの街 Phonesavanh

Luang Prabangでしばらくゆっくりした後、5時間の山道のドライブを越えてジャール平原で知られる街Phonesavanh(ホーンサバーン)に到着した。ジャール平原にはたくさんの謎の壺が散在している。

ラオスでは、Luang Prabang(ルアンパバーン), Vang Vieng(バンビエン), Vientian(ビエンチャン)という3つの都市が観光都市として栄えていて、ヨーロッパからの旅行者でごった返しているが、この街はそれほど観光地として感じる場所は少ない。

このPhonesavanhに来て、恥ずかしながら初めて知った単語はUXOという言葉だ。UXOとはunexploded ordnanceの略で、いわゆる不発弾のこと。

Phonesavanhはラオス北部で不発弾が大量に残されている街で、ベトナム戦争終戦から30年以上たっても未だに不発弾の犠牲者は絶えない。街や村の家具には不発弾の殻が使われていたり、この街に住む人々が環境に適応して生きていることが伺える。宿で使用されている灰皿も小さな爆弾の殻を使用していた。しかし、そのように不発弾を生活の一部として利用することで子供たちの不発弾に対する恐怖が薄れやすくなるという問題も抱えているということだ。
訪れたジャール平原ではまだすべての不発弾が取り除かれておらず、安全地域と危険地域を示す赤と白の線が引かれている。白線の内側が安全地域という意味だ。

カンボジアやベトナムは地雷や不発弾で有名だと思っていたがラオスがこのような被害にあっていることは知らなかった。ラオスに落とされた爆弾の数は第二次世界大戦で日本やドイツが爆撃された数の合計値を上回るらしい。

不発弾や地雷除去についてはMAGという団体が除去作業を行っているので、興味がある人はホームページを訪れてみてほしい。
http://www.maginternational.org/


[宿泊先] Sabaidee Guesthourse Xiengkhouang Province
[住所] Phonesavanhミニバスステーションのすぐ裏
[料金] シングル・ダブルルーム 30,000Kから
[E-mail] sabaidee2000@hotmail.com
[サービス] タオル、石鹸、ホットシャワー

2009年11月5日木曜日

ラオス入国

しばらく居座っていたチェンマイ(Chiang Mai)のナット・ゲストハウス(NAT GH)を出て、ラオスに入国した。
タイの国境の町チェンコーン(Chiang Khong)からメコン川を挟んで向こう側に見えるのはもうラオスだ。島国の日本で育った僕としては川の向こうが違う国で、違う言語を話し、違う通貨を使っているなんてなんだか変な感じがする。

ラオス側の国境の町フアイサイ(Huai Xay)についただけでまず感じることは食べ物の豊富さの違いだ。タイではどこの街にいても食べ物であふれていて屋台やレストランがいくつも目に付いたが、ラオス側のHuai Xayでは屋台を見つけるのにも一苦労だ。そして、やっかいなことに情報を手に入れるのが大変で、バスの時間や値段を聞いて回ると誰に聞いても違う答えが返ってくる。明日のバスの出発時間は8時なのか、8時半なのか、9時なのか、価格は90,000Kなのか70,000Kなのか。。バス停に行って聞いてみるしかない。



[Chiang Mai - Chiang Khong]
VIPバス
B272
水とお菓子のサービスあり
8:00 - 14:30


[Chiang Khonからタイ国境]
約2kmを徒歩(Tuktukで20B程度)

[Chiang Khon - Huai Xay]
ロングテール・ボート
B40
毎5分間隔で出発

通貨情報
ラオスの通貨はKip(キップ)
$1=8450K
1円=90K
10,000Kが約100円程度と考えるとわかりやすい。
国境の両替所では日本円のレートが悪かった。
ラオスではドルやバーツも使えると聞いていたが、
実際レートが悪くなるのでキップを使用したほうが割がいい。

2009年11月2日月曜日

ロイカトーン祭り

パーイからチェンマイに戻ってきて、お祭りがあるということで参加してきた。お祭りでは灯篭流しのようなことをするのだけれど、こちらの灯篭流しは川には流さない。それぞれの参加者が小さな熱気球を買って、火を空に放つ。たまに失敗する人とかもいて、空に上がらなかったり、上がっても木につっかかったりしてしまうことがあって、うまくあがるとみんな一安心する。この小さな熱気球を飛ばすことで悪いことを追い払うという意味があるらしい。

それぞれの熱気球が風の流れに乗って同じ方向の軌道を描いてとても幻想的だ。街では灯篭流しだけはなく、みんなが花火や爆竹をして祭りを盛り上げる。時に爆竹は音が大きすぎたり、花火が人に向かって飛んできたり少し過激な部分もあるのだけれど、そういう部分を含めてタイの文化を感じることができ、いい時期にチェンマイにいることができた。